産業機械の発展を示す博物館 (B) 詳細

♣ 安川電機の歴史館とみらい館(安川電機) 

ー 産業ロボット製作のパイオニア安川の歴史と挑戦ー

(https://www.yaskawa.co.jp/robot-vil/rekishi/index.html) 歴史館HP(https://www.yaskawa.co.jp/robot-vil/miraikan/index.html)未来館HP(https://www.yaskawa.co.jp/company/robotvillage)ロボット村HP
福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1  Tel.093-645-7705

安川電機歴史館の外観

→ 安川電機は、産業用ロボット分野では世界で4位を占める国内有数の産業工作機械メーカーである。この安川が創立100年(1915年)を迎えて設立したのが「安川電機歴史館」「安川電機みらい館」。北九州黒崎に「ロボット村」として本社・工場機能を統合して見学・訪問施設としてオープンしている。前者の歴史館では、安川電機の創業と発展の足跡をたどると共に、同社発展の原点となったモータの受注一号機「三相誘導電動機」(1917年)、国内初の全電気式産業用ロボット一号機などが展示されている。

三相誘導電動機
ロボット一号機
安川歴史館内観

 また、後者のみらい館は、現在の安川電機が取り組むロボット先端技術と未来への展望を示す展示館で、最新のロボット技術の紹介、人とロボットの共存を考える空間を提供している。両者とも日本の産業工作機械の歴史と今後の発展を示唆する貴重な展示施設である。

安川敬一郎
歴史館展示スペース

 ちなみに安川電機は、九州で炭鉱事業(明治鉱業)を興した安川敬一郎が、電気用品の開発と製造を行うことを目的に設立した会社が基となっており、1928年には「ボールベアリング付き三相誘導電動機」、戦後1953年にはVSモータ1号機を製品化とモータ製作部門で成果を上げ、この技術を応用して産業ロボット部門に進出、1974年にマイクロNC「YASNAC(ヤスナック)」を開発、1977年には国内初の全電気式産業用ロボット「MOTOMAN-L10」を発表している。現在では、半導体・電子部品、植物工場含む農業・食品分野、社会インフラの分野でも存在感を示し、2020年には半導体製造装置などに使うACサーボモーターの累計販売台数が2000万台に到達し世界シェア第1位となっている。

安川「ロボット村」全景

これら安川電機事業の全容と発展を社会的に広く知ってもらおうと開設したのが安川「ロボット村」で、体験型の観光テーマパークとして見学に訪れる人も多いという。

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♣ ヤマザキ・マザック工作機械博物館

ー産業ロボットの可能性を探るヤマザキの挑戦を紹介ー
   (https://machine-tools-museum.mazak.com/) 
   岐阜県美濃加茂市前平町3-1-2  Tel.0574-28-2727

ヤマザキの工作機械博物館

 → ヤマザキマザックは、自動車部品や医療機器など多様な製品の部品を加工する産業機器・産業ロボットの革新的なメーカーとして広く知られるが、同社の創業100周年記念として2019年開館したのが、この工作機械に特化した博物館。ここには18世紀から現代までの工作機械の展示がされており、一部の機械は稼働状態の展示となっている。施設内には、現代の工作機械で構成された生産ラインもあり、実際に部品の生産が見学できる施設となっている。

 この館内の「工作機械ギャラリー」では、工作機械の歴史の、加工部品、最新の工作機械を展示、実物を通して生活に工作機械がどのように関わっているかを詳しく紹介している。工作機械は、自動車や航空機など、私たちの身の回りにあるあらゆる製品の製造に関わることからマザーマシン呼ばれ、「世界のモノづくり」を支える大変重要な役割を担っている。 しかしその存在や用途は、一般的にはあまり知られていない。博物館では、普段見ることのできない歴史的に貴重な工作機械を時代ごとに展示、工作機械の歴史や役割、仕組みなどをわかりやすく学ぶことができると博物館は説明している。

最新の横型マシニングセンタ

多様な工作機械を展示する館内

 

                             ーーーーーーーーーーーーー     しかし、その存在や用途は一般的にはあまり知られていない。博物館では、普段見ることのできない歴史的に貴重な工作機械を時代ごとに展示、工作機械の歴史や役割、仕組みなどをわかりやすく学ぶことができると博物館は説明している。 

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♣ KTCものづくり技術館(京都機械工具)(京都)

   (https://ktc.co.jp/museum-west/)  
  京都府久世郡久御山町佐山新開地128

KTC技術館

 → 汎用、専用工具など約3000アイテムの工具や収納ケースの展示している資料館である。ミュージアムに入るとすぐ1,000t級の大型熱間鍛造機械の実物が展示されている。また、周囲をぐるりと覆う壁面には同社自慢の機械工具を種別ごとに見やすく陳列してあり、さすがに工具専門メーカーの資料技術館と感じられる内容である。普段はあまり気に留めることもないレンチやソケットの加工部分、細部まで洗練されたデザイン性など、じっくりと確かめることができる。

壁面に展示された機械工具類
館内展示、中央に大型鍛造機

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 ヤンマー・ミュージアム(滋賀県)

ーヤンマーのエンジン、船舶などの製作技術を示す体験型博物館ー
 https://www.yanmar.com/jp/museum/)  
  滋賀県長浜市三和町6-50  Tel. 0749-62-8887            

ヤンマー・ミュージアムの外観

 → ヤンマーの100周年記念事業の一環として滋賀研究所の跡地に2013年開館したミュージアム。内部には創業者山岡孫吉の功績を偲ぶ展示やヤンマーの事業内容の紹介があるほか、これまでのヤンマーの製作した各種機械製品、エンジン、ショベルカーや建設機械、トラクター、エンジン、ボート・船舶などが所狭しと陳列展示されている。また、ショベルカーや開発試験用の建設機械の操縦、ボートの操船などをシミュレーターで体験できる体験型の博物施設ともなっている。

世界最小エンジン
体験できる建機
館内展示



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♣ 長岡歯車資料館 (新潟県)

ー機械の性能を支える歯車の秘密を明かす資料館ー
 (http://nagaha.net/?page_id=1653)
 新潟県長岡市南陽2丁目949-4  Tel. 0258-22-069

→ 長岡歯車製作所が1990年に設立した歯車に特化した珍しい機械工作博物館である。ここには歯車を使った機械、時計、茶運び人形、各種歯車モデル、非円形・円錐・球形歯車など、古今東西の歯車に関するいろいろな製品を展示している。主な展示品としては。木製歯車と木製機械、計算機、ミシン、オルゴール、機械式時計、シンギングバード、指南車、記里鼓車、ゼンマイ付玩具、各種歯車のメカニズムのモデル、球形歯車、その他各種歯車加工機械などがある。中でも珍しいのは水車用の木製歯車、同社の開発した非円形歯車、円錐型歯車などである。

水車歯車
金属部品歯車
歯車の展示場

(参考)博物館だより・長岡歯車資料館(砥粒加工光学誌 2006 Jan. pp23-24)https://www.jsat.or.jp/sites/default/files/2017-11/2008622162036.pdf

(了)



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電気機械の歴史を示す博物館 (B) 詳細

 ♣ 日立オリジンパーク・小平記念館

ー日立製作所のルーツと技術開発の歴史を追うー

  (https://origin.hitachi.co.jp/) 
 茨城県日立市大みか町6-19-22  Tel.0294-87-7575

日立オリジンパーク全景

 → 小平記念館は日立製作所の製品開発の歴史を検証すると共に、創業者小平浪平の足跡を紹介。これまで日立工場内にあったが、2021年に同社の企業パーク「日立オリジンパーク」の中にリニューアルオープンした。このパーク内には「小平記念館」「創業小屋」「大みかクラブ」「大みかゴルフクラブ」が設けられ、日立が1910年の創業以来伝承してきた企業理念や創業の精神を伝えるべく開設した。

日立の歴代製品を展示

 まず、
「小平記念館」では、操業者小平浪平のの人となりを示す資料、年譜、写真などがビジュアルに展示されており、氏の製作した製作機械の実物も数多くみられる。中でも、目を引くのは、1910年代、小平が独力で開発に成功した「電気モーター」(5馬力誘導電動機)の実物展示である。これは電機機械製品を殆ど輸入か外国人技術者に頼らざるを得なかった時代、国産電機技術の確立を目指し完成させたもので、日本が国産の電機産業を構築する基点ともなった製品である。 まず、「小平記念館」では、創業者小平浪平のの人となりを示す資料、年譜、写真などがビジュアルに展示されており、氏の製作した製作機械の実物も数多くみられる。中でも、目を引くのは、1910年代、小平が独力で開発に成功した「電気モーター」(5馬力誘導電動機)の実物展示である。これは電機機械製品を殆ど輸入か外国人技術者に頼らざるを得なかった時代、国産電機技術の確立を目指し完成させたもので、日本が国産の電機産業を構築する基点ともなった製品である。

展示ホール
日立の発展年譜

小平浪平

 また、「創業小屋」は、日立の原点である旧日立鉱山工作課修理工場を復元したもの。内部には、当時使用された簡素な製作道具類が展示されており、どんな苦労を重ねて製品を作り上げていったかを彷彿させられる。

 ちなみに日立製作所の歴史をたどると、日立の原点は日立鉱山で、小平が「久原鉱業所日立製作所」として独立し創立したもの。当初は、制作中の電動機の故障など、数々のトラブルに見回れ危機を何度も経験している。しかし、日立の技術者は、これらを一つ一つ克服しつつ国産機械の開発を進め、現在の日立の技術的基礎を築いていったと伝えられる。この初期の開発成果としてあげられているのが、275馬力誘導電動機、250kVA水車発電機の回転子、10000馬力フランシス水車ランナーなどである。これらは、日立の初期の技術的挑戦を裏付ける製品群として記念館に展示されている。

(参考)「小平記念館」を訪ねる (igsforum.com) https://igsforum.com/hitachi-odaira-m-museum-j/ 参照

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♣ 東芝未来科学館

ー東芝のものづくりの歴史と製品を一覧展示ー

   (https://toshiba-mirai-kagakukan.jp/) 
  神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34  Tel.044-549-2200

 

東芝未来科学館の外観

→ 「未来科学館」は、東芝の技術開発の成果を伝える目的で設立されたが、日本の電子電気産業技術の歴史を示す貴重な博物館ともなっている。設立の基本コンセプトは、エレクトロニクスを中心とした最先端技術・科学の展示と情報発信、科学技術教育への貢献、産業遺産の保存・歴史の伝承となっている。館内の展示は、現代の科学技術の成果をビジュアルに観察できる数々の工夫がこらされていて、最近の科学技術の発展や歴史を生で体験できる。また、日本の近代産業遺産に連なる製品の歴史展示も魅力の一つである。

館内展示「未来エネルギー」
館内展示(未来ゾーン」

 展示では、東芝の歴史、東芝製品の一号機や環境・エネルギー、社会インフラ、半導体など近未来の社会・生活シーンを見据えた先端技術を紹介する形となっている。また、日本の電気産業の発展、ものづくりに関連した産業遺産の保存・展示は貴重といえる。

久重の万年度系とからくり人形

  なかでも、東芝の技術開発の歴史と企業発展を示す展示は魅力である。東芝創業の前駆をなす発明品類展示(万年時計や精巧なカラクリ人形など)、明治勃興期の電信機、電灯、発電機などの展示は、日本の電気電信技術の初期の発展の姿を示しており貴重な展示となっている。東芝では、これを「東芝1号ものがたり」として、創業者田中久重、藤岡市助の事績を伝える様々な逸話を紹介し、発明品の実物展示と解説を行っている。

日本語ワードプロセッサー
東芝1号ものがたり展示

(参考)「東芝未来科学館」を訪ねる(https://igsforum.com/visit-toshiba-science-museum-rjj/

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♣ 電気の史料館(現在臨時休館)

ー日本の電気事業の歴史と技術開発をみる資料館ー

 (https://www.tepco.co.jp/shiryokan/
 参照:(https://www.tepco.co.jp/shiryokan/virtualtour/index.html)バーチャルツアー
 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4−1 Tel. 045-394-5900

電気の史料館外観(現在一時閉館)

→ 東京電力の史料館は、電力一般に関わる歴史史料、施設などの展示を行う史料館。ここでは多様な電気用具から、送電線鉄塔、発電タービンなど貴重なものが展示されている。東日本大震災による福島第一原子力発電所事故により一般見学休止中となったが関係者には公開されている。主な展示品としては、エジソン式直流発電機、信濃川発電所立軸フランシス水車発電機、千葉火力発電所1号タービン発電機、鬼怒川線送電鉄塔(バンザイ鉄塔)、皇居正門石橋飾電灯など約700点があり実物展示されている。現在、一般見学はできないが館内の展示物はバーチャルツアーで展示物を見ることができる。

エジソン式直流発電
500kVの送電線 (1973)
信濃川発電所水車発電機
鬼怒川線鉄塔(バンザイ鉄塔)
千葉火力発電所1号タービン発電機

参照:(https://www.tepco.co.jp/shiryokan/virtualtour/index.html

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♣ 電機事業連合会の電力資料館

電力資料館・PR館情報 (https://www.fepc.or.jp/library/shisetsu/pavilion/index.html

→ 電気事業連合会は、日本の電気事業を円滑に運営していくことを目的として、1952年(昭和27年)に全国9つの電力会社によって設立。以来、地域を代表する電力会社間の緊密な対話と交流を諮る一方、新しい時代の電気事業をつくり出していくための創造的な意見交換の場としている。現在。沖縄電力を加えて10電力体制で運営している。連合会参加の電力資料館は以下の通り。

・エネルギー館 あしたをおもう森 (http://ashitawo-omou-mori.jp/
青森県青森市安方1-1-40 青森県観光物産館アスパム2F、Tel. 017-773-2515

・グリーンプラザ(仙台)http://www.tohoku-epco.co.jp/pr/miyagi/greenplaza.html
宮城県仙台市青葉区一番町3-7-1 Tel.022-225-2969

でんきの科学館

でんきの科学館(中部電力)(http://www.chuden.co.jp/e-museum/
愛知県名古屋市中区栄2-2-5 Tel. 052-201-1026

・エネルギー科学館ワンダー・ラボhttp://www.rikuden.co.jp/wonder/
  富山県富山市牛島町18-7 アーバンプレイス3・4F、Tel.076-433-9933

ほくでんなるほど館

・What’Sほくでんなるほど館(北陸電力) (http://www.rikuden.co.jp/pr/naruhodokan.html
石川県金沢市石引4-17-1 北陸電力会館「本多の森ホール」Tel. 076-222-0011

・中電ふれあいホール(鳥取)https://www.energia.co.jp/area/tottori/entry/262.html
鳥取県鳥取市片原1-201 Tel. 0857-22-0354

・中電ふれあいホール(松江)http://www.energia.co.jp/shima/space/hall/fureai.html
島根県松江市東朝日町5-1 中国電力(株)Tel. 0852-31-8388

・エネルギアプラザhttp://www.energia.co.jp/oka/space/plaza/pr1.html
岡山県岡山市北区内山下1-11-1 うちさんげ電気ビル内 Tel. 086-222-8986

・電遊館エネルギアhttp://www.energia.co.jp/yama/space/denyu/index.html
山口県山口市中央2-3-1 中国電力(株)山口支社 Tel. 083-925-5799

よんでんWaンダーランド

・Jパワー&よんでんWaンダーランド
  (http://www.jy-wonderland.jp/
徳島県阿南市福井町舟端1  Tel. 0884-34-3251

・オール電化体験施設カエルぴあなは(沖縄電力)(http://www.kaeru.tv/service/exp/
  沖縄県那覇市旭町114番地4 おきでん那覇ビル2F 
  Tel. 070-5819-0984 

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産業機械の歴史を示す史料館(B) 詳細

♣ 旧集成館機械工場(尚古集成館)―史跡・世界遺産)

ー幕末に西欧技術の導入を試みた薩摩藩の足跡をみるー
 (https://www.welcomekyushu.jp/world_heritage/spots/detail/3
 鹿児島市吉野町9698-1  Tel.099-247-1511

尚古集成館外観

→ 幕末に薩摩藩が西欧の工業技術習得のため作られた施設「集成館」の機械工場を復元したもの、内部には金属加工、船舶の修理・部品加工に使われたオランダの工作機械などを動体展示している。 日本が長く鎖国政策をとっていた江戸時代の末期、鹿児島の薩摩藩は、西日本の諸藩と同様、押し寄せる西欧の軍事・植民地化圧力を強く受けていた。このため薩摩君主島津斉彬は、これら脅威に対抗するため「集成館」という軍事・産業の近代化を図る事業を1850年代に開始する。これは、砲身を作るための製鉄鋳造、西洋様式の大型造船、綿紡績事業などの近代工場を作り上げることであった。
 この施設群の遺跡が現在でも鹿児島に残っており、2015年、日本の近代産業開発ルーツの一つとして「世界産業遺跡」に指定された。これら集成館関連遺跡は、鹿児島磯地区の「仙巌園」周辺に点在しており、反射炉跡、溶鉱炉跡、造船所跡、紡績所跡、尚古集成館、紡績所技師館などがこの対象となっている。特に、「尚古集成館」は、江戸末期の薩摩藩の産業近代化を目指した集成館事業の全体像を伝える貴重な資料館となっている。

集成館事業の写真
集古館の内部
1863年、オランダから輸入された形削盤

(参考)⿅児島の世界産業遺産と薩摩藩「尚古集成館」を訪ねる https://igsforum.com/visit-kagoshima-shoko-m-jj/
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♣ 博物館明治村「旧鉄道寮新橋工場」(機械館) 

―明治村の機械館では歴史的工作機械の展示がみられるー
(https://www.meijimura.com
愛知県犬山市字内山1番地  Tel.0568-67-0314

旧鉄道寮新橋工場・機械館 外観 

 → この明治村内の「機械館」は「旧鉄道寮新橋工場」建屋を復元して設置されたもの。鉄道寮新橋工場は日本ではじめて鉄道が走った明治5年、機関車修復所として作られもので、日本の鉄道の発展を見る上で貴重な建造物として明治村に移設された。鉄道技術が全くなかった日本は、当初、すべての建設材料と工作機器をイギリスから輸入して施設を作ったといわれる。明治村では、この施設を近代建設技術の手本として位置づけると共に、内部に、日本の産業近代化の過程で使われていた動力機械、工作機械、繊維機械など多数の機械類を全国から集めて展示している。

機械館の内部
菊花御紋章付”平削り盤

 例をあげれば、明治期の鉄道機関車、貨車の重量部品などを加工した「蒸気ハンマー」(1881年導入)、富岡製糸工場で原動機として使われていた「横形単気筒蒸気機関」(1873年輸入設置)、北海道小樽市の日和山燈台で使われた「霧信号用蒸気機関」(逓信省横浜製作所製1897年製)、日本人製作の最古の工作機械「“菊花御紋章付”平削り盤」(1879年製)、流体力学を利用したといわれる最初の国産揚水ポンプ「“ゐのくち式”両吸込渦巻ポンプ」(1912年製造)、初期の日本紡績業を支えた「紡毛ミュール精紡機」(英国製)や「リング精紡機」(米国製)、水車を使って紡績を行う「ガラ紡」紡績機(臥雲辰致の発明、明治初期)、金沢の上辰巳発電所で使われた「フランシス水車」(米国製1913年製)などが展示してある。

蒸気ハンマー
ゐのくち式ポンプ
「がら紡」機械

 当初、産業用金属加工の技術のなかった日本が工作機械や発電機、蒸気機関などを西欧から輸入して各種産業発展の基礎を作ると共に、その製作技術を学んでいく中で、徐々に独自の工夫を加えた機械を日本の国内で作りこれを普及させていった様子が浮かび上がってくる。

(参考)名古屋郊外の「明治村・機械館」を訪ねる | Asia Japan Techno-Museum Forum Blog Info (igsforum.com) https://igsforum.com/meijimura-j/

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♣ 日本工業大学工業技術博物館―歴史史料―

ー日本の機械産業の発展基盤を展示物から確認できる博物館―
  (https://museum.nit.ac.jp/about/outline/)   
  埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1  Tel.0480- 33-7545    

工業技術博物館外観

→ 明治時代以降現在までの日本の産業技術の発展に貢献した代表的な400点以上の工業機械類を展示。機械を中心とした日本のものづくりの展開がみられる。特に、工作機械の展示は豊富で工具の変遷や加工技術の進歩が確認できる。 博物館には、明治以降、昭和50年代頃までに輸入または国内製造された歴史的工作機が多数年代別種類別に展示されている。工作機械は、大きく分けて旋盤、ボール盤、フライス盤、研削・仕上盤、特殊加工機、そして複合工作機械としてのマシニングセンターなどに分類できる。
 展示では、明治中期に使われた「手回し式旋盤」(池貝製作所作成の復元)、昭和初期のプラット&ホイットニー社『普通旋盤131NCHB』、フリードデッケル(ドイツ)の万能フライス盤(大正10年頃使用)、吉田鉄工所の『直立ポール盤』(1950年代)、シップ社(スイス)の『ジグ中くり盤3R形』、多機能工作機械類では、ケルニー社(米)「マシニングセンターEb形」(1970年代)、日立精工株式会社『マシニングセンターMBN-330形』(1970年代)など、歴史的な工作機械が数多く展示されている。

日本工業大学工業技術博物館 内部
明治の手回し式旋盤

 また、館内には、明治年代の機械加工町工場の復元もなされて博物館の呼び物の一つとなっている。工作機械のほかには、明治大正期に使われた各種織機、近年の発電用高性能ガスタービンの実証プラント(1987年、民間の技術研究協会が設計)、ガラス製水銀整流器(1961年日本電池)、そして、明治年間(1891)に使われた実際に動かしてみせる英国製蒸気機関車”Dub 2100型”など、機械産業の過去・現在を振り返ってみられる貴重な展示が並んでいる。日本の産業発展の姿を機械産業の視点から見るには最適の博物館となっている。なお、同博物館の所蔵する270点余は日本機械学会の「機械遺産」(2018)に指定されている。

高性能ガスタービン
明治の町工場復元

(参考)日本工業大学の「工業技術博物館」を訪ねる | Asia Japan Techno-Museum Forum Blog Info (igsforum.com)  https://igsforum.com/visit-the-industrial-technology-museum-of-n-i-of-tech-j/

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♣ 熊本大学工学部研究資料館(旧機械実験工場)

ー建物と共に重要文化財となっている大学研究資料館ー
 (https://museum.kumamoto-u.ac.jp/facility_info/kogakubu_kenkyushiryokan/)
熊本市中央区黒髪2-39-1 Tel. 096-342-2864

研究資料館外観

 → 熊本高等工業学校の機械実験工場として1908(明治41)年竣工した施設。熊本大学に引き継がれ、1970(昭和45)年に新工場ができるまで実習施設として使用された。ここでは教官や技官により機械に関する種々の実験を通し技術開発に関する研究がなされ、学内や学外で使用される工作機械や実験装置の製作も行われていたとされる。館内には明治から大正期にかけて購入された極めて貴重な機械類、各種旋盤、平削盤、立削盤などの工作機械、各種測量機などが動態保存(動く状態で保存)されており、建物と共に重要文化財となっている。また、日本機械学会の機械遺産の認定も受けている。

かつての研究機械実験工場の姿
資料館の内部

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♣ 三共工作機械資料館 (三共製作所)

ー古典的な産業工作機械類を丹念に展示ー
https://www.sankyo-seisakusho.co.jp/museum/museum.html
静岡県菊川市本所2290  Tel. 0537−36−2231

機械資料館外観
木工足踏み旋盤

 → 産業機械メーである三共製作所が2023年に設立した資料館。歴史的工作機械(旋盤、付リス盤、ボール盤など)や歴史的な測定器はじめ、モノを作る道具、機構模型、工作機械と自動車の歴史の展示などとなっており機械産業の歴史を展示物でたどることができる。これら展示コレクションは、三共が長年使用していたもの、他から寄贈や購入したものなど歴史的機械類200点余からなり、機械遺産認定にも認定されている。このうち工作機械の歴史展示では、18世紀末の産業革命以来の貴重な手動の木製旋盤から金属製旋盤、そして19世紀に大量生産に貢献した自動旋盤までの歩み、測定機器展示では、歴史的なノギスやマイクロメータなどが見られる。また、昭和初期に帝国発明協会研究所が製作した機構模型の展示もあり貴重である。

自動ねじ切り旋盤(1915~1925年)
タレット旋盤 (1940)
展示されている測定器

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金属加工の“ものづくり”を伝える博物館(B) 詳細

ー日本伝統の鉄の“ものづくり”の歴史、産地形成などを示す資料館紹介ー

<金属加工の技術を伝える資料館>

♣ 燕市産業史料館 

 (http://tsubame-shiryoukan.jp/index.html) 
新潟県燕市大曲4330番地1  Tel.0256-63-7666

資料館外観

 → 地場産業の金属加工、特に金属洋食器の生産で知られ燕市で培われた“ものづくり”の技術と歴史を紹介する貴重な資料館。江戸時代のキセルや矢立て、和釘から現在の洋食器の燕ブランドとして確立するまでの金属加工産業の発展を、職人の技と技術の発展の観点から紹介している。江戸時代から現代まで連綿と続く燕の産業の歴史を紹介しています。体験工房館では鎚目入れやぐい吞みの製作、スプーンの酸化発色などモノづくり体験ができまる。

史料館の概要

 史料館は、「本館」と洋食器の発展を紹介する「新館」の二カ所からなっている。 本館では、金属産業の歴史と技術、産業風土、技術と伝統がテーマで、作業現場の復元展示、金属工芸製品のギャラリー、煙管・彫金作品のコレクション、鎚起銅器、人間国宝玉川宣夫氏のコレクションが展示されており、新館では、「日本の洋食器食器室」「一般展示室」があり、前者では明治から始まる燕の金属洋食器の歴史を文明開化以降の日本の食文化の変遷と照らし合わせながら紹介、後者では和釘から始まり、金属洋食器・金属ハウスウェアを経て、新素材、新技術を活かした金属加工地へと変わり行く地場産業の歩みを紹介する構成となっている。そのほか、矢立煙管館があり、そこでは丸山清次郎氏が生涯をかけて収集した江戸から明治にかけての“煙管”と“矢立”の一大コレクションがみられる。

燕の洋食器
金属加工真空チェンバー
作品展示場

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♣ 鯖江めがね博物館(めがねミュージアム)  

(https://www.megane.gr.jp/museum/) 
福井県鯖江市新横江2-3-4 めがね会館  Tel. 0778-42-8311

→ 福井県の鯖江は、国内生産フレームの9割以上のシェアを持つ「めがねの産地」として知られるが、この鯖江メガネの100余年の歴史を伝える産業博物館がこの“めがねミュージアム”。 博物館では、めがね作りのルーツとスピリットを示す生産現場風景の展示コーナーや 江戸時代~昭和にかけてのめがねの形の変遷などをご紹介するコーナーなどを設けている。鯖江のメガネは当初、地域農家の副業としてはじめられたものだが、次第に専門の製造者がパーツごとに分業するようになり、まち全体がひとつの大きな工場になるまでに成長し特徴のある地場産業として定着していった。このめがねは、伝統の技を持つ職人の手による日本モノづくり優れた技術のひとつであり、現在は、軽くて丈夫なチタン製めがねを開発・生産をおこなうことで、国際的なめがねの産地としての地位を築き上げていっている。この意味でも、資料館は日本における金属加工の産地形成の歴史を示す貴重な資料館である。
参考:(https://www.megane.gr.jp/museum/about/fukuisabae

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♣ 東京メガネミュージアム   

https://www.tokyomegane.co.jp/museum/
東京都世田谷区若林 1-20-11 東京メガネ本部ビル 3階 Tel. 03-3411-6351

 → 「東京メガネ」社が長年かけて収集した数百点のアンティーク眼鏡、ケース、補聴器、光学器類の中から厳選したコレクションなどを展示している。15代将軍徳川慶喜が使用した「天眼鏡」やベートーベンが使用したといわれるものと同型の「ロンドンドーム型集音補聴器」などの珍品もあり、古人のアイディアやチャレンジなど、眼鏡や補聴器の歴史を通し技術の変遷を感じさせる展示が豊富という。

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♣ 奥州市伝統産業会館

(https://www.andtrip.jp/article/000631.html) 
岩手県奥州市水沢羽田町 駅前1丁目109 

奥州市伝統産業会館外観

→ 奥州市伝統産業会館は南部鉄器の製造プロセス、鋳造の時実際に使われていた道具や昔の鋳造名品など数多い南部鉄器の貴重な作品を展示する博物館。水沢地方の南部鉄器の歴史は古く、930年前(平安時代の末期)ごろ、藤原清衡が近江の国から鋳物師を、江刺(今の奥州市江刺地域)招いて鋳造を始めたのが鋳物業の起こりと伝えられる。また、江戸時代には、伊達藩の保護政策により「なべ」や「かま」などの日用品を中心とした鋳物の生産地として大きく発展した。昭和時代初期には、日用品の生産が本格化し鋳物産地として有名になっている。第二次世界大戦後、生活様式の大きな変化により鋳物製品の需要が減ったが、現在では、優れた鋳物製品を作るため技術の開発や生産設備の近代化を図っているという。会館では、この歴史を踏まえ南部鉄器の歴史と作品を紹介している。なお、伝統産業会館は南部鉄器館も併設しているので必見。

伝統産業会館展示

・奥州市伝統産業会館 南部鉄器館  (https://iwatetabi.jp/spots/5354/
 岩手県奥州市水沢大手町1丁目1番地  Tel.0197-23-3333 
 → 地場産業「南部鉄器」に関する資料を多数展示。館内には古今の秀作鋳物の展示や明治初期の工場を忠実に再現したコーナーの他、大型スクリーンによる現在の鋳物制作の工程などが紹介されている。

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♣ フェザーミュージアム

(https://www.feather-museum.com/) 
大阪府大阪市北区大淀南三丁目3番70号  Tel. 0575-22-1923 

→ 「切る」をコンセプトにカミソリと精密刃物を展示するフェザー社の博物館。ここには、カミソリと精密刃物の展示があり、「切る」ってなんだろうからはじめ、石器時代から未来まで、たくさんの「切る」をテーマにして紹介している。また、フェザー・ヒストリー:フェザー社の過去の製品から最新製品までエピソードも交えて見られる展示スペースも設けている。

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♣ 関鍛冶伝承館

 (https://www.city.seki.lg.jp/kanko/0000001558.html) 
岐阜県関市南春日町9番地1  Tel.0575-23-7704 

関鍛冶伝承館外観
関の刀剣

→ 関市産業振興センター内の展示館として、岐阜・関地域に伝わる鍛冶の技を映像・資料・展示により紹介している。館では、関鍛冶の歴史や刀装具などの貴重な資料を公開、刀剣展示室には、関を代表する刀工、兼元や兼定の日本刀などが展示されている。また、2階の展示室では、ハサミや包丁など近現代の刃物製品や、カスタムナイフのナイフコレクション、国内外のナイフ作家の作品を一堂に展示・紹介している。
 ちなみに関市の刀工鍛冶は「関鍛冶」とよばれ、その歴史を辿ると元重という人物が、村尾町時代頃、九州から移り住み、刃物づくりを始めたことがきっかけとされている。その後、刀工金重をはじめ、多くの刀鍛冶が関市に移住、室町時代後期になると関鍛冶たちをまとめる「鍛冶座」も誕生して戦国時代には 300 人近くが活躍したという。この時代、」「折れず、曲がらず、よく切れる」と関鍛冶刀への評価は高く、数多くの日本刀が生み出された。しかし、明治 9年の「廃刀令」により日本刀の需要は減るなかで、関鍛冶は家庭用刃物の生産へと変化していくが、その後も関鍛冶の技術は、包丁やハサミといった現代の刃物づくりにも生かされ、現在では、「世界三大刃物産地」として、ドイツのゾーリンゲン、イングランドのシェフィールドと並び評される世界ブランド「関の刃物」となっている。このような伝統ある関の刃物づくりの作品と歴史は、この関鍛冶伝承館の展示によく示されているようだ。

刀鍛冶の作業展示
伝承館の展示

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♣ 関刃物ミュージアム(刃物屋三秀)(岐阜県)

  (https://www.hamonoyasan.com/sekihamonomuseum/) 
岐阜県関市小瀬950-1  Tel. 0575-28-5147

ミュージアム外観

 → 包丁や刀剣などの刃物を製作販売する「刃物屋三秀」が運営する刃物展示の博物館。自社のオリジナル包丁「関吉秀作」をはじめとし、関市内のメーカーから選びすぐった製品を紹介している。刃物などを扱う卸会社『三秀商会』として出発した同社は、国内の顧客だけでなく、海外の客にも足を運んでくれるよう市内に『三秀・関の刃物直売センター』を開設、これをきっかけに刃物のPRをかねて、2018年にミュージアムを設置したもの。岐阜県関市を代表する観光ランドマークを目指しているという。

展示コーナー

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 ♣ 堺刃物伝統産業会館・堺刃物ミュージアム)

  (https://www.sakaihamono.or.jp/museum01.html) 
大阪府堺市堺区材木町西1丁1−30 堺伝統産業会館  Tel.: 072-233-0118

堺刃物ミュージアム外観
包丁シャンデリア

 → 堺の特色ある歴史・文化を背景に発展してきた伝統産業の「匠」の技 と「匠」の技による伝統産業品の展示販売を行う施設。堺の刃物の歴史や製造工程、さまざまな用途の包丁の展示、約300本の包丁の素材を使ったシャンデリア“HIBANA”などが見られる。刃物だけでなく、注染和晒、線香、昆布加工、敷物、和菓子、堺五月鯉幟が学べる実演や体験も行われている。堺は、戦国時代、鉄砲の産地として重要な役割を演じたが、江戸時代、 “たばこ包丁”などにより堺刃物の名声は全国各地へ広がったという。この歴史を踏まえた堺刃物、包丁、はさみなどの伝統的な製造工程、刃金づくり、地鉄づくり、刃金着け、肩出し足磨き、足まげ、穂研ぎなどの工程が紹介されている。(https://www.sakaihamono.or.jp/hamono06_c.html

刃物の鍛造作業工程解説パネル
各種包丁作品展示

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♣ ナイフ博物館(G・SAKAI)(岐阜県・関市) 

https://www.gsakai.co.jp/ 
岐阜県関市平賀町7-3  Tel. 0575-29-0311

 → 博物館では、世界各国から収集した珍しいナイフ1500点や、ギネス世界記録に登録された全長5メートルを誇る「ガリバースペシャルナイフ」など数々の貴重なナイフを展示。ちなみに創業時に主力製品であった{サカイ}のポケットナイフは、アウトドアカルチャーの本場である米国で高い評価を受け、世界的に有名なナイフブランドのOEMパートナーとして数々の実績を積んでいる。この「サカイ」の誇る製品を中心に、長く受け継がれてきた匠の技術の粋が紹介されている。

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<金属鋳物の博物館>

♣ 川口市立文化財センター (旧鋳物資料室) 

(https://www.knet.ne.jp/~ats/t/muse/h2/imono.htm) https://www.kawaguchi-bunkazai.jp/center/
埼玉県川口市本町1-17-1  Tel. 048-222-2007 

 → 文化財センターは鋳物などの川口市の地場産業を紹介している博物施設。川口の鋳物は江戸時代から鍋・釜・鉄瓶といった日用品鋳物の産地としてその名 を知られていた。荒川岸から製造に適した砂や粘土が採れたうえ日光荒川・芝川の舟運によって原料・燃料・製品等の運搬の便、大消費地江戸に隣接していたためであった。明治になると、に技術革新を経て、近代産業の一端を担う機械部品鋳物に発展していった。 このため、鋳物産業の分業化が進み 木型屋 など多くの関連業種を持つ川口鋳物業独自の産地形成を生み出していったという。戦後になると、川口は京浜工業地帯の一翼として生産を拡大、組合加入工場数600、従業員数二万人近くに達し、昭和48年には年間生産量40万7000トンを数える発展を成し遂げた。しかし、その後、川口周辺は東京のベットタウン化して行くに伴い公害も問題化、また、オイルショック以降になると需要と生産が下降、鉄鋳物から他素材への転換による受注の減少などに見舞われる。 また、バブル経済崩壊もこれに拍車を掛け、移転や廃業によって工場跡地がマンション等に変わりつつあるのが現状といわれる。文化財センターは、これら鋳物産業の変転と川口市の盛衰について時代を追って紹介している。(Ref. 川口ヒストリー https://www.art-kouba.com/history.html
・参考:バーチャル鋳物博物館 | 公益社団法人 日本鋳造工学会 (jfs.or.jp) 

かつての鋳物製作作業現場
昭和30年代の川口駅周辺の鋳物工場群
昭和50年代の日本ピストンリング(株)川口工場の全景
工場移転後の再開発

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♣ 旧田中家鋳物民俗資料館(大阪府) 

(https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000002648.html)
大阪府枚方市藤阪天神町5−1  Tel. 050-7105-8097 

 旧田中家鋳物民俗資料館外観

 → 大阪府指定有形文化財である「田中家住宅鋳物工場及び主屋」を利用し、鋳物工場には鋳物や鋳物師に関する資料を、主屋には農業や民具などの民俗資料を展示している。田中家は、古くから、河内国茨田郡枚方村で鋳物業を営み、江戸時代を通じて、日常生活に使う鍋・釜や農具、寺院の梵鐘など広く鋳造していた。明治以降、日本各地で近代的な鋳物工場がつくられてからも、伝統技術を守って営業を続けていたが、昭和35年頃に廃業。枚方市は、この鋳物工場と主屋の寄贈を受け、貴重な文化遺産として両建物を移築・復原して鋳造関係の専門資料館としたという。

館内の展示

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♣ 高岡市鋳物資料館 (富山県)

https://www.city.takaoka.toyama.jp/soshiki/kyoikuiinkai_bunkazaihogokatsuyoka/1/2/4/2309.html)富山県高岡市金屋町1-5  Tel. 0766-28-6088

 → 資料館では、400年にわたる鋳物産業の歴史を背景に、由緒ある古文書や初期の鋳造技術を示す鋳物製品、多種多様な造型・鋳造道具など多くの資料を保存、展示している。高岡地域は、もともと近世初以降、鍋・釜・鉄瓶や鋤、鍬などの農耕具、釣鐘や灯籠などの鉄鋳物を生産していたが、江戸末期以降には、銅器鋳物技術の進展により仏具や花びんなど装飾・鑑賞性の高い製品を産出し、国内はもとより海外にも輸出する高岡を代表する地場産業として発達した。この歴史を刻む資料館が高岡市鋳物資料館である。

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♣ 能登中居鋳物館 (石川県)  

(https://www.town.anamizu.lg.jp/kankou/notonakaiimonokan.html)
石川県鳳珠郡穴水町字中居ロ-110  Tel. 0768-56-1231

能登中居鋳物館外観

 → 中居鋳物の起源は中世以前、「石納釜」、「能登釜」、能登鼎」などで知られていた。長い歴史的変遷の中で鋳物の生産と衰退が繰り返されるなか、鋳物業から左官業の集落へと変わっていったという。これらの歴史を踏まえ、各所から寄託された貴重な鋳物や古文書を収蔵、中居鋳物史を示す資料館となっている。

鋳物師職許状
館内展示

 

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♣ 山形市産業歴史資料館 (山形県)

 (https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shisetsu/business/1004014.html)
山形市鋳物町10番地  Tel. 023-643-6031

産業歴史館外観

→ この山形市産業歴史資料館では、国指定の伝統的工芸品である山形鋳物をはじめとする山形市の主な伝統工芸品や貴重な産業史料を展示している。資料館のある銅町は、古くから出羽三山参りの門前町で知られ、多くの参拝客で賑う中、土産物として仏具仏像や鍋釜などの日用品が人気を博していた。その後、燈籠や梵鐘といった大型鋳造品や鉄瓶、茶の湯釜などの工芸品を手がける一大鋳物産地として発展していった。特に、寸法形状の正確さが山形鋳物の最大の魅力で茶の湯釜では全国的に知名度が高かったという。

鋳物作業
湯釜の展示

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♣ 合金鋳物博物館 (東京)

(https://www.museum.or.jp/museum/2390
東京都墨田区業平3-4-13 ライオンズマンション403  Tel. 03-3624-2494

小さな博物館建物
展示作品

→ 東京墨田区の「小さな博物館」に登録された中小企業者の運営する私設博物館。合金鋳物とは、二つ以上の金属を互いに融和混合して鋳型に溶かして注入し作るもので、ドアの取手、階段の手摺などに使われる金属加工製品。この合金製造は古くはエジプト、メソポタミヤが発祥といわれ、鋳物は銅剣、銅鐸などのような作品として古代より東洋で発展した。この合金博物館では、この合金鋳物の製造工程や鋳物の歴史、奈良の大仏の鋳造方法などをパネルを使い紹介している。また、小型鞴(ふいご)や手鏡、海老鍵、鰐口など珍しい合金鋳物、合金製造技術を応用したアクセサリーなどの新製品も見ることができる。

参考:鋳物とは 【用途と鋳物材料別の比較】(三和軽合金製作所・大阪府)(https://sanwakeigoukin.co.jp/aluminum_news/imono_hikaku/

(金属加工 了)

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造船と重工業部門のものづくり博物館 (B)

  かつての造船王国日本を支えた有力産業である造船、重機械工業主要メーカーの起源をなす歴史的施設の紹介、また、現在の重工業メーカーの現在の取り組み、発展の歴史を示す史料館などを紹介する。

 (黎明期の造船と工業機械の歴史史跡)

♣ 三菱重工業長崎造船所史料館(世界遺産)

  (https://www.at-nagasaki.jp/spot/151) 
長崎県長崎市飽の浦町1-1  Tel.095-828-4134

長崎造船所誌流感

→  日本の産業近代化に造船が果たした役割を伝える貴重な史料館である。内部には、幕府が購入した日本最古の竪削盤、日本初の国産蒸気タービン、船舶用ガスエンジンなどを展示。長崎造船所の歴史と日本の重工業発展のあゆみを伝えている。史料館の基となっているのは「旧木型場」、長崎造船内の現存する最古の建物で船舶鋳物を作るための「木型」を製作していた工場。現在では工場としてではなく長崎造船で使われていた工作機械、船舶資材、建造船の歴史写真などを展示する博物館となっている。

史料館の館内

 館内をみると、1834年に長崎鎔鉄所建設時の岸壁工事に使用された潜水用具「泳気鐘」, 日本最古の工作機械といわれる「竪削盤」(1857)、日本最初の国産陸用蒸気タービン(1908)、長崎造船所工場の支柱に使用した「鋳鉄柱」などが展示されている。また、長崎造船所の歴史を語る写真も豊富で、1870年頃の長崎製鉄所の写真1885年頃の飽ノ浦造機工場、立神第一ドックの模様、最初の鉄製汽船(1887)、1920年代からの「常陸丸」、船艦「日向」、戦艦「武蔵」など往時の姿が偲ばれる。

展示された天洋丸の写真

 長崎造船所の歴史をみると、1896年には第一ドック完成、1898年木型場建設、1903年には第二、第三船台完成、1907年、船型試験水槽竣工、1909年には大型クレーン設置、と近代造船所としての陣容を整えていっている。そして、1887年「夕霧丸」(最初の鉄製汽船)、1898年「常陸丸」(大型貨客船)、1908年「天洋丸」(本格的タービン船)、1915年には巡洋戦艦「霧島」の建造に成功している。このように、長崎造船所などを通して、日本の造船技術は飛躍的向上し、僅か50年の間に世界の造船大国の一つまでに成長していったことがわかる。

(参考)(https://igsforum.com/visit-nagasaki-zosen-m-jj/)長崎造船所史料館訪問記

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♣ 三菱重工業下関造船所史料館 

 (https://www.mhi.com/jp/company/aboutmhi/museum/shimonoseki)
山口県下関市彦島江の浦町六丁目16番1号  Tel.083-266-2111

史料館の内部

→ この史料館は下関造船所の創業80年を記念して設立されたもの。下関造船所のルーツ、船の変遷、船の製造過程など時代とともに変遷する建造船の歴史ついて紹介している。 3つのコーナーがあり、「下関造船所のルーツ」、「下関造船所 船の変遷」、「船ができるまで」など、時代とともに変遷する建造船の歴史や、船の特長などについて展示している。

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♣ ヴェルニー記念館(史跡)(横須賀)

 (https://www.cocoyoko.net/spot/verny.html 
横須賀市東逸見町1-1 Tel. 046-824-1800

ヴェルニー
ヴェルニー記念館外観

→ 記念館は、日本産業近代化の起点ともいえる横須賀製鉄所をつくりあげたフランス人技師ヴェルニーの功績と横須賀製鉄所の意義を後世に伝えるために建てられた施設。現在は米海軍横須賀基地となっている横須賀製鉄所の跡地を対岸に望むヴェルニー公園の一角に位置している。建物の外観は、ヴェルニーの故郷ブルターニュ地方の住宅の特徴を取り入れている。横浜製鉄所の記念品と共に、当時使われた造船大型ハンマーなども展示。

(参考)https://igsforum.com/visit-yokosuka-ironworks-j/ 横須賀造船所跡訪問記

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♣ 戸田造船郷土資料博物館(史跡)

 (https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/zosen/)
静岡県沼津市戸田2710-1  Tel.0558-94-2384

戸田造船郷土資料博物館の展示

→ 幕末、ロシア船ディアナ号が座礁した際に、代船として日本初の西洋型帆船ヘダ号を建造した歴史を記念する史料館。その後、これに関わった船大工が各地でその技術を伝え、日本の近代造船の建造に大きく貢献したとされる。このヘダ号は「君沢型」と呼ばれ、江戸石川島で4隻の君沢型船が建造され、戸田から船大工が派遣されている。また、長州藩(山口県)や田原藩(愛知県)、江戸や大阪へ招かれた船大工たちが、西洋式造船技術を広めていったと伝えられる。現在、駿河湾深海生物館ともなっている。

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(造船、重工業の発展を示す博物館)

♣ 三菱みなとみらい技術館 (三菱重工)

(https://www.mhi.com/jp/company/aboutmhi/museum/minatomirai)   
横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号  Tel.045-200-7351

三菱みなとみらい技術館外観

 → 三菱重工が、横浜のみなとみらい地区に技術センターを作ったことから、この一部として設立したのが「三菱みなとみらい技術館」。三菱の造船、自動車、鉄道、海洋、航空宇宙などの事業全体を紹介する博物館である。技術館では、三菱重工が現在技術開発を進めている事業、環境エネルギー、深海開発、航空機、宇宙装置・ロケット、交通システムなどを実物、模型、シミュレーションなどで総合的体系的に展示している。三菱重⼯の足跡と現代の技術挑戦をみることができる。なかでも、開発中の国産ジェット旅客機MRJの機体模型、H2ロケットエンジン、有人潜水船「しんかい6500」実物分解展示などは圧巻である。

「しんかい6500」の展示
H2ロケット展示

(参考)https://igsforum.com/mitsubishi-minato-m-jj/ 三菱みなとみらい技術館訪問記

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♣ IHIものづくり館 アイミューズ

 (https://www.ihi.co.jp/i-muse/)    
東京都江東区 豊洲3丁目1−1(豊洲IHIビル1階)  Tel.03-6204-7032       

館藍展示室

→ IHI(旧石川島播磨重工業)の歴史と沿革や事業を紹介する歴史博物館。明治期の船舶、機関車や橋梁、四国大橋、LNG船、新しくは宇宙開発関連機器など産業・社会インフラ、エネルギー環境関係のプロジェクトを展示。博物館では、1876年、明治期の「石川島平野造船」から始まって、1960年には播磨造船と合併して石川島播磨重工(IHI)となり、タンカーからLNG船、ジェットエンジン開発、橋梁から産業インフラへと事業活動をひろげた開発技術の歴史を丁寧に展示されている。

 館内は幾つかのコーナーに分かれていて、IHIの歴史と沿革を示すコーナー、取り組んできた事業やプロジェクト、製作された工業機械、船舶、構造物などが、ほぼ10年ごとの時系列で展示されている。古くは、明治期に作られた船舶、機関車や橋梁があり、昭和年代では、四国大橋、LNG船、あたらしくは宇宙開発関連機器など、日本の産業・社会インフラ、エネルギー環境関係のプロジェクトが数多く解説付きで展示されていて、改めて日本の重工業産業発展の大きな流れを確認できる。

(参考)https://igsforum.wordpress.com/visit-toyosu-ihi-m-jj/ IHIものづくり館訪問記

歴史展示
ジェットエンジン展示
はやぶさカプセル展示

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♣ 石川島資料館―石川島からIHIへー(東京)

石川島からIHIへ 展示

 → 石川島資料館―石川島からIHIへー」は、墨田川沿いの「リバーシティー21」の一角事務所ビルの一角にあり、工場跡地であった石川島(現在の中央区佃)に建てられている。IHI(旧石川島播磨重工業)が地域の協力を得て設立した記念館とされ、江戸時代からの石川島地域社会の成り立ちと来歴、石川島造船所時代からのIHI事業展開が幅広く紹介されている。規模としては小さな施設だが展示内容は非常に充実しる。IHIの技術開発の歴史ばかりでなく、日本の重工業発展、地域社会の変化、特に、造船業発展の歴史がたどれる魅力的な資料館である。

(参考)https://igsforum.com/ishikawajima-shiryo-m-jj/ 石川島資料館訪問記

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(了)


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♣ 製鉄技術と金属鉱山開発の博物館・詳細(B1) 「たたら製鉄と反射炉」

♣ 製鉄技術と金属加工の博物館(鉄と金属のものづくり)                           

日本の製造業の根幹となった製鉄のあゆみ、近代産業形成期に大きな役割を果たした鉱山開発、現代の“ものづくり”の基礎となった鍛冶技術、金属加工の歴史発展を示す博物館を紹介。特に、伝来の鍛冶、鋳物産業、金属加工の技術展開を取り上げる。

 また、日本の製造業の根幹となる製鉄業の成り立ちと現代のものづくりの基本となる鉄加工技術を示す博物館を紹介する。

(たたら製鉄と鍛冶技術の博物館)

・和鋼博物館  (http://www.wakou-museum.gr.jp/)   
 島根県安来市安来町1058  Tel. 0854-23-2500                       

和鋼博物館は、日本の伝統的製鉄法「たたら」に関する日本唯一の総合博物館。1993年、「鉄の道文化圏」(安来市・雲南市・奥出雲町)内の文化館のひとつとして誕生している。元々は、日立製作所安来工場(現 日立金属)付属の展示施設であったが、「たたら製鉄」関連の文化遺産保持のため、新たな構想のもと安来市の博物館として開館したもの。館内は、種々の和鋼の製鉄用具の展示や映像、体験コーナーを通して、たたら製鉄とその歴史・流通、さらに各種匠技を紹介するとともに、企画展や講演会、様々なイベントを開催して“たたら”の知識普及に努めている。また、従来からの和鋼・たたらの調査・研究に関する事業を引継ぎ、発展させることも目指しているという。

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・菅谷たたら山内-鉄の歴史博物館・伝承館(鉄の歴史村)  (http://www.tetsunorekishimura.or.jp/sdk)  
島根県雲南市吉田町吉田892番地1  Tel.0854-74-0311

鉄の歴史博物館

→ 「鉄の歴史博物館」は、日本古来のたたら製鉄の歴史や技術を解説している博物館である。ここでは「たたら」とその技法、そして鉄山経営と鍛冶集団の様子が詳しく紹介されている。博物館のある吉田地域で古くから原始的な「野だたら」による鉄づくりが行われていたが、江戸時代、新しい「永代だたら」がはじまり「高殿」という溶解炉が築かれており、「村下」(むらげ)と呼ばれる職人がこの作業を指揮したことが展示では記されている。また、鍛冶集団というテーマの展示では、鉄山師による「たたら製鉄」の記録や生活、鍛冶集団の活躍が紹介されていて、当時の製鉄のありようが示されている。

山内・生活伝承館

また、「菅谷たたら山内‐生活伝承館」では、吉田地区の繁栄を象徴する産業遺産「高殿」を軸に、たたら職人の技術と生活が紹介されている。
(島根県雲南市吉田町吉田892番地1 http://www.tetsunorekishimura.or.jp/sdk

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・大板山たたら製鉄遺跡)  (https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100190)

                                    萩市大字紫福10257-11  Tel.0838-25-3380

江戸時代末期、萩藩の洋式造船を支援したたたら製鉄の遺跡。発掘調査によって製鉄炉である高殿と呼ばれる施設などの生産遺構が残っていることが確認されている。元小屋・高殿・砂鉄掛取場・鉄池・鍛冶屋などの遺構がよく保存されており、建物跡などの遺構が露出した形で整備されている。(国指定史跡)

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・国友鉄砲ミュージアム(史跡)  (https://kunitomo-teppo.jp/)                       

滋賀長浜市国友町職0749-62-1250  Tel.0749-62-1250  

  この博物館では、戦国から江戸時代にかけて鉄砲の生産地として栄えた国友の歴史に関する資料を数多く展示する。館内には、国友鍛冶の仕事場の様子や国友鉄砲の製作工程が映像や実物があり、江戸時代、鉄砲鍛冶として活躍し「反射望遠鏡」も製作した「国友一貫齋」の展示もみえる。日本に鉄砲が伝来し普及した歴史や開発された火縄銃の構造や製作技術を知る上で貴重な施設といってよいだろう。ちなみに、外国からの来訪者も多く、国友の歴史への関心と共に、手になじみやすく細工が良い、デザインが優れ、命中率が高いなど、国友火縄銃への評価も高いようだ。
(参考)国友鉄砲ミュージアムと国友一貫斎 (https://igsforum.com/2024/04/08/kunitomo-teppo-m-jj/)

・種子島鉄砲博物館(史跡)(鹿児島県)  (https://www.kagobura.net/shop/shop.shtml?s=3519)                                  

鹿児児島島県県西之表市市西之表  Tel.0997-23-3215

  この博物館では、種子島の歴史・文化・自然などを広く紹介している。外観では、南蛮船を イメージした外観が目を引くが、1543年種子島に伝わったポルトガル銃や国産第1号の火縄銃、さらに国内外の旧式銃約100挺が展示されており、火縄銃の歴史や世界の鉄砲の様子が見学できまる

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・刀剣博物館(刀剣保存協会)  (https://www.touken.or.jp/museum/ 
東京都墨田区横網1-12-9  Tel.03-6284-1000

→ 日本の刀鍛冶の技術を伝える貴重な刀剣類、刀装を所蔵公開。「たたら」と玉鋼の製作、作刀工程についても解説。日本刀は日本人の豊かな感性により武器が美術工芸品にまで昇華されたといわれる文化財で、千年を越えて大切に保存され、歴史的・文化的にもその果たした役割が大きい。博物館では、刀剣類、刀装、刀装具、甲胃、 金工賞料、古伝書等を多数所蔵し、その中には国の指定・認定物件も数多く含まれている。

・鉄の展示館(刀剣鍛冶)(長野県)  (https://www.tetsu-museum.info/)   
長野県埴科郡坂城町坂城6313-2   Tel. 0268-82-1128   

 坂城町は戦国時代の名将、葛尾城主村上義清の活躍した歴史の町であるが、昭和40年代、宮入行平刀匠が人間国宝に認定されたことを契機に、同氏の功績を顕彰するとともに、町の工業発展に大きく寄与した鉄の素材、加工技術の変遷など鉄に思いを馳せて、「鉄の展示館」が開館された。展示では、宮入氏の製作した刀剣はじめ、装身具、郷土作品などがある。     

 

(製鉄の歴史を示す史跡・世界遺産)

・伊豆の「韮山反射炉跡」(世界遺産)  (https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/hansyaro/sekaiisan/sekaiisann.html) 
静岡県伊豆の国市中260-1  Tel.055-949-3450

 幕末に築造された「反射炉」のうち炉形を残している貴重な史跡。蘭書により日本人技術者が造り上げた当時の日本の“ものづくり”の力が示されている。この史跡・韮山反射炉跡は、江戸幕府によって築造された日本最古の洋式製鉄溶解炉の一つ。幕末、外国艦隊の脅威が増す中、大砲を製作して軍事力を強化するため各地でつくられた。しかし、この炉跡がそのまま残っているのは、この山口萩と韮山反射炉のみ。特に、韮山反射炉は、実際に稼働していた姿が残る唯一の施設として重要視されている。このため、国の重要史跡として指定されているほか、ユネスコの「世界文化遺産」にも指定されている。ちなみに、反射炉製作は、たたらを中心とした古来の日本の製鉄法と大きく異なり、蘭学書によってのみ技術的背景を把握せねばならないという困難な事業であった。この意味でも、幕末の技術挑戦を示すモニュメントでもある。このため、観光対象としても注目され、反射炉の解説や建設の背景などを展示する「韮山反射炉ガイダンスセンター」もオープンし賑わいをみせている。また、近くには、この反射炉の建設に貢献した江川英龍の邸宅跡もある。

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・萩の「反射炉遺跡」(世界遺産) (https://www.city.hagi.lg.jp/site/sekaiisan/h6077.html)山口県萩市椿東4897-7 Tel.0838-25-3131

 山口県萩市にある「萩反射炉跡」は、幕末、幕府同様、西日本の長州藩が、外国からの脅威に対処するため建設された大砲鋳造の金属溶解炉の遺構。この分野で先行していた佐賀藩から学び建設を計ったもので、現在、その煙突部が残されていて国の史跡に指定されている。萩反射炉は試作的に築造されたと考えられているが、西洋の科学技術導入への試行錯誤を象徴している遺構とされる。この酒の反射炉跡は、萩のほか韮山(伊豆)と旧集成館(鹿児島)にあるだけで貴重な産業遺産。世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつでもある。

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・釜石の「橋野高炉跡」(世界遺産) https://www5.pref.iwate.jp/~hp0252/hashino/history.html
岩手県釜石市橋野町第2地割15  Tel.0193-22-8846

→ 橋野鉱山の鉄鉱を使い伝統的な施工技術で建設された洋式高炉跡。江戸時代末期、大砲に適した銑鉄を製造するため作られた高炉の跡である。後に釜石製鉄所、田中製鉄所を経て官営八幡製鉄建設につながる製鉄業発祥の記念碑的な史跡である。

・旧八幡製鉄所の「東田第一高炉跡」(世界遺産) https://higashida-museumpark.jp/facility/higashidakouro.html 
福岡県北九州市八幡東区東田2-3-12  Tel.093-582-2391

 → 「東田第一高炉跡」は、日本の近代的な製鉄事業の始まりを示す高炉第一号として明治34年に完成した貴重な高炉史跡。この「第一高炉」が、現在、日本初の鉄鋼一貫製鐵所「官営八幡製鉄所」のモニュメントとして保存されている。歴史をたどれば製鉄産業の振興は明治産業革命の中核の一つであった。この八幡製鉄の成功をきっかけとして日本の製鉄業は 飛躍的な発展を遂げることになる。「第一高炉」自体は幾度もの改修を経て今日に至っているが、建設当時の幾つかの遺構、旧本事務所、修繕工場、旧鍛冶工場などはそのまま残っており、当時の息吹を伝える歴史的建造物となっている。

・釜石「鉄の歴史館」  (https://kamaishi-kankou.jp/learn/tetsunorekishikan/)                                      岩手県釜石市大平町3丁目12番7  Tel.0193-24-2211

  この「鉄の歴史館」は、日本と釜⽯の鉄造りの歴史を語る貴重な歴史館として知られる。江戸時代末期に築造された西洋式近代高炉の建設、この技術開発に貢献した大島高任、本格的な製鉄業の道を築いた(釜石)田中製鉄、その後の新日本製鉄釜石事業所の展開などの歴史を紹介している。展示はいくつかのブロックに分かれていて、「鉄と暮らし」、「鉄文化の黎明」、「近代製鉄の歴史」、「総合演出シアター」、「製鉄産業と釜石」などとなっている。このうちシアター「鉄を語る炎の世紀」は圧巻である。

(非鉄金属関係の鉱山開発の史跡資料館)

・日鉱記念館(JX金属) https://www.jx-nmm.com/museum/about/outline.html

茨城県日立市宮田町3585  Tel.0294-21-8411

→ 明治末、久原久之助が開発した日立鉱山事業(銅)の歴史を軸に、工業都市・日立が形成されている過程を紹介。

・別子銅山記念館 https://besshidozan-museum.jp/

愛媛県新居浜市角野新田町3-13  Tel.0897-41-2200

→ 住友グループ発展の基礎となった別子銅山開坑以来の歴史資料、技術、生活資料などを展示。

・古河足尾歴史館  (https://www.furukawakk.co.jp/ashio/ashio/)

栃木県日光市足尾町松原2825  Tel. 0288-93-0189

→ 明治の産業黎明期を画した足尾銅山(旧足尾鉱山)の開発、事業状況、古河財閥家の歴史を展示。

・足尾銅山記念館 (2025開館予定)  ( https://www.furukawakk.co.jp/info/2023/20230313_post_48.html)

                                    栃木県日光市足尾町掛水地内(古河機械金属社有地)予定地  Tel.03-6636-9501

・石見銀山資料館 (いも代官ミュージアム)  ( https://igmuseum.jp/ )

島根県大田市大森町ハ51-1  Tel.0854-89-0846

→ 江戸時代から知られる石見銀山の歴史、文化を伝える

・佐渡金山展示資料館   ( https://www.sado-kinzan.com/facility/ )

新潟県佐渡市千種232  Tel.0259-63-3111

→ 江戸時代以降の佐渡金山の採掘、精錬、小判製造の作業工程を資源して展示、

・中津川市鉱物博物館(岐阜県)  ( https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/museum/m/index.html )                                  

・地底博物館鯛生金山 (大分県) ( https://taiokinzan.jp/)                 

・秋田大学鉱業博物館 (秋田県) ( https://www.mus.akita-u.ac.jp/))                 

・甲斐黄金村・湯之奥金山博物館 (山梨県) ( https://www.town.minobu.lg.jp/kinzan/ )

・気仙沼市大谷鉱山歴史資料館(宮城県)  (https://kesennuma-kanko.jp/ooyakouzansiryokan/)                                   

・鉱山資料館(岐阜県/神岡)  ((https://geo-gifu.org/geoland/10_chigaku_shisetu/chigaku_8_kouzan.html

・小坂鉱山事務所(国重要文化財・建築物)(秋田県) (http://kosaka-mco.com/publics/index/46/

・鹿角市鉱山歴史館(秋田県)  ( http://www.osarizawa.jp/course/museum.php

・八幡平市松尾鉱山資料館(岩手県)(https://www.city.hachimantai.lg.jp/soshiki/shokanka/2017.html

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まえがき

  各地を旅行していると “ものづくり”に関係する「産業博物館」が非常に多くあることを実感する。企業が設立したもの、公共機関、大学研究機関によるものなど形は様々であるが、いずれもが産業技術の成り立ちや歴史、ものづくりや製品開発の背景、技術者や職人の智惠や工夫などを実態に即して詳しく解説展示して姿がみられる。日本経済の根幹をなす製造業の流れをみると、一つは、江戸時代以来の伝統技術・技能を基盤として発展したもの、もう一つは、明治以降の西洋科学技術を吸収するなかで発展してきたものが見いだせる。しかし、両者とも日本独自の“ものづくりの”伝統を生かしつつ、時代に合わせた工夫と応用を繰り返す中で形成されてきているものだ。前者は、陶磁器や織物、発酵食品、金属加工などをあげることが出来るし、後者では機械、電気機器、造船、化学製品などがある。そして、各々には発展の基礎となる前史があり、産業史跡として現在も残っていることをあげねばならない。

 ここでは、上記を意識しつつ各地の「ものづくりの産業博物館」を分野別に取り上げ、内容を紹介してみたものである。この案内を参照しつつ各種博物館、資料館、産業遺産群を訪問されることを希望する。

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♣ 衛生用品、化粧品、医薬品、各種化学品の博物館(A)

♣ 各種化学品、化粧品、医薬などに関する“ものづくり”博物館

  現代社会の生活になくてはならない衛生用品、化粧品、医薬などの博物館を紹介。日本独自の技術開発と工夫の積み重ねによって、日本の生活様式にあった商品として開発されたものも多い。ものづくりの知恵が生きていると思われる。

(化粧品などの博物館)

・資生堂企業資料館  (https://corp.shiseido.com/corporate-museum/jp/)            

静岡県掛川市下俣751-1  Tel.0537-23-6122

→ 明治に洋風調剤薬局として創業した資生堂の発展の歩みと商品を展示すると共に、日本の化粧文化について紹介。

・S/PARK ミュージアム(資生堂)  (https://spark.shiseido.co.jp/museum/)   

神奈川県横浜市西区高島一丁目2番11号  Tel.045-222-1604

→ 横浜みなとみらいにオープンした複合体験施設、肌を測定・解析して利用者にアドバイスも行うという。

・ホーユーヘアカラーミュージアム·         (https://www.museum.hoyu.co.jp/

愛知県名古屋市東区徳川町903  Tel.052-559-4931

→ ホーユー社の企業史、製品開発を紹介すると共に、日本のヘアカラーの歴史と文化を記す展示も行っている。

・紅ミュージアム(伊勢屋本店)  (https://www.isehanhonten.co.jp/museum/)    

東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1F  Tel.03-5467-3735

→ 江戸時代の創業から今日まで受け継いできた「紅」つくりの技と、化粧の歴史・文化を数々の資料と共に公開

・クラブコスメチックス文化資料室  (https://www.museum.or.jp/museum/17638)

大阪府西区西本町2-6-11 タイヨービル1階  Tel.06-6531-2997

(台所用品などの博物館)

・ライオンミュージアム  (https://www.lion.co.jp/ja/company/history/museum/)              

東京都台東区蔵前1-3-28 (ライオン本社)  Tel.03-6739-3711

→ 歯磨きと家庭用洗剤のメーカー・ライオンの歴代製品と起業の歴史資料を展示

・花王ミュージアム  (https://www.kao.com/jp/corporate/outline/tour/kao-museum/)       

東京都墨田区文花2-1-3  Tel.03-5630-9004

→ 花王が提供してきた石鹸、洗剤などの衛生・清浄製品の紹介と事業活動の歴史を紹介。

・ダスキンミュージアム(ダスキン)  (https://www.duskin-museum.jp/)        

大阪府 吹田市 芳野町5-32  Tel.06-6821-5000

→ 水を使わずホコリを取る「化学ぞうきん」から「おそうじ文化」を創出してきたダスキンの製品、サービスを紹介

(医薬品の資料館)

・くすりミュージアム(第一三共))  (https://kusuri-museum.com/)               

東京都中央区日本橋本町3-5-1  Tel.03-6225-1133

→ 「くすりの働きや仕組み」「くすりづくりの歴史」を模型など使って解説する体験型博物館

・京都薬用植物園(武田薬品工業)  (https://www.takeda.co.jp/kyoto/)           

京都市左京区一乗寺竹ノ内町11番地  Tel.075-781-6111

・広貫堂資料館(製薬)(2022年3月25日で閉館)  (https://www.info-toyama.com/attractions/11036)                 

富山県富山市梅沢町2-9-1  Tel.076-424-2310

・中富記念くすり博物館〔薬〕  (https://nakatomi-museum.or.jp/)   

佐賀県鳥栖市神辺町288番地1  Tel.0942-84-3334

・田辺三菱製薬史料館  (https://www.mtpc-shiryokan.jp/

大阪市中央区道修町3-2-10  Tel.06-6205-5100

・内藤記念くすり博物館(エーザイ)〔薬〕  (https://www.eisai.co.jp/museum/index.html)

                                    岐阜県各務原市川島竹早町1   Tel.0586-89-2101

・万協フィギュア博物館·  不要 アニメ作品展示       (https://www.bankyo.com/figure/)   

三重県多気郡多気町仁田725-1万協製薬株式会社第三工場内 

・近江日野商人館〔漢方薬〕  (https://www.tanseisha.co.jp/works/detail/62867) ほか

(各種化学製品)

・化学工業館(日本化学工業協会)  (https://www.expo70-park.jp/cause/expo/chemical/)                 

大阪府吹田市千里万博公園1-1  Tel.06-6877-3339

→ 大阪万博に併せて建設された科学工業品の展示館

・住友化学愛媛工場歴史資料館  (http://www2.dokidoki.ne.jp/tomura/sumika.htm)          

愛媛県新居浜市惣開5-1  Tel.0897-37-1711

→ 別子銅山の精錬ではじまり、肥料製造から総合化学工業へと飛躍した住友化学の歴史の示す資料、製品を展示。

・三菱ケミカルグループ ショールーム(東京都)  (https://www.tanseisha.co.jp/works/detail/62867)   

・日本酸素記念館(山梨県)  (https://www.chem-station.com/chemglobe/2017/03/kosokinenkan.html)               

山梨県北杜市高根町下黒沢3054-3(大陽日酸 山梨事業所内)  Tel.0551-42-4551

・ENEOSスイソテラス(横浜) (https://www.eneos.co.jp/business/hydrogen/suisoterrace/

横浜市港北区綱島東4-3-9  Tel. 045-717-9434

・旭化成延岡展示センター(宮崎県)  (https://www.asahi-kasei.com/jp/sustainability/social/community/nobeoka/)          

延岡市旭町四丁目3400-1  Tel. 0982-22-2070

・日本本ペイント歴史館(大阪)  (https://www.nipponpaint-holdings.com/company/heritage/)                 

                                   大阪府大阪市北区大淀北2-1-2

→ 塗料技術を応用し、ファインケミカル、エレクトロニクスなど新規分野へも積極的に参入、多角化をめざしている日本本ペイントの歴史を再現している。

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♣ 計算機・コンピューターの博物館 (A)

♣ 計算機・コンピューターなどの博物館

 現代の科学技術、産業にとって最も基本的ツールであるコンピュータについて、その前段となる計算機、計算手段の発展について紹介する各種資料館、博物館、研究施設の活動と歴史、内容を記す。

(在来の計算道具などの博物館)

  電子計算機が発明される以前、日本ではいろいろな計算用具、機械が使われ工夫が進んできた。この用具活用により日本人の計算能力が飛躍的に高まり商業・工業発展にも貢献してきた。ここでは日本で使われた各種算盤、手回し計算機、そしてカ電動機械式、電卓とつながってきた道具製作の歴史を記す。

・日本そろばん資料館 (人全国珠算教育連盟))  (https://www.soroban.or.jp/howto/arekore/museum/)             

東京都台東区下谷2丁目17-4  Tel.03-3875-6636

→ そろばん(算盤)の発展を伝える歴史と共に多様な算盤機種を展示

・雲州そろばん伝統産業会館  (https://okuizumo.org/jp/guide/detail/189/)      

島根県仁多郡奥出雲町横田992-2  Tel.0854-52-0369

→ 雲州そろばんの主産地奥出雲横田での算盤製作の歴史、伝統技術法、原材料と工具、製造工程、古来から現代までの伝統ものづくり工芸品としての名工そろばん作品を展示。

・白井そろばん博物館(千葉県)  (https://soroban-muse.com/)        

・大垣そろばん資料館 (大阪) (https://soroban-movie.com/museum.html)     

・タイガー計算器  (https://museum.ipsj.or.jp/heritage/tiger.html) → (参考)東京国利博物館展示)           

東京都台東区上野公園7-20 国立科学博物館

・電卓博物館  (http://www.dentaku-museum.com/)            

(インターネット博物館) 

<電子計算機コンピューターの博物館>

   ここでは、20世紀最大の発明であるコンピュータ関係の資料館を取り上げる。、この前身を含めの日本の計算機の製作、日本が導入し活用を心がけてきた歴史を記す展示を紹介。

樫尾俊雄発明記念館(カシオ計算機)  (https://kashiotoshio.org/)

東京都世田谷区成城4丁目19-10               (見学は予約制)

→ 電子機器メーカー・カシオの創業記念館。世界初の小型純電気式計算機「14-A」を開発し、その後、電卓、デジタル腕時計、電子楽器と次々と生み出していったカシオ創業役者の足跡をCASIO製品郡の展示と共に解説・紹介している。発明と工夫によって新機軸の製品を生み出す“ものづくり”を生み出す事業家・技術者の姿が捉えられている。特に、電気回路を応用した新方式計算機を発明した功績は大きい。

・東京理科大学近代科学資料館  (https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/)

東京都新宿区神楽坂1-3  Tel.03-3260-427

→ 展示室には、機械式計算機のほか「Bush式アナログ微分解析機」、「FACOM201 パラメトロン電子計算機」、真空管を使用の「UNIVAC120」などを展示。また、日本の歴代パソコンのほか、アップル初期モデル「AppleⅡ」もある。

・電気通信大学コミュニケーション・ミュージアム (https://www.museum.uec.ac.jp/)

東京都調布市調布ケ丘一丁目5番地1 Tel. 042-443-5000

→ 初期の日本のディスクトップPCを展示

・統計数理研究所 計算機展示室  (https://www.ism.ac.jp/ism-tour/)

東京都立川市緑町10-3  Tel.050-5533-8500

→ 研究所で使用された各種情報機器を展示、各種コンピュータ本体や周辺装置,部品が詳細な解説とともに保存

・大阪大学真空管計算機 – コンピュータ博物館  (https://museum.ipsj.or.jp/heritage/handai-shinkukan.html)      

大阪府豊中市待兼山町1-20  Tel..06-6850-6284

→ 日本におけるコンピュータ開発の先駆けとなったといわれる大阪大学の真空管ENIAC型10進演算装置を所蔵

・総務省統計局・統計博物館(東京)  (https://www.stat.go.jp/museum/)

・東北大学サイバーサイエンスセンター展示(宮城県)   (https://museum.ipsj.or.jp/satellite/tohokudai.html)

・京都コンピュータ学院資料館(分散コンピュータ博物館)(京都)   (https://museum.ipsj.or.jp/satellite/kyoto_kcg.html)

・北陸先端科学技術大学 記号処理計算機コレクション(石川県)   (https://museum.ipsj.or.jp/satellite/hokurikusentandai.html)   

・東京農工大学情報工学科西村コンピュータコレクション (東京) (https://museum.ipsj.or.jp/satellite/noukoudai.html)

・科学技術継承財団 「マイコン博物館」と「夢の図書館(東京)」  (https://museum.ipsj.or.jp/satellite/gijyutsu.html)   

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♣ 産業工作機械製作の博物館(A)

♣ 産業用機械製作に関するものづくり博物館

  江戸から明治にかけての西洋機械技術の導入、日本の機械産業を発展させる基となった施設、技術伝承を伝える博物館を紹介。現代の産業機器、工作機器製作の姿を示すと共に、“ものづくり”の力を示す史跡、史料館、研究施設、企業博物館を例示。

(産業機械製作の歴史史料館) 

・旧集成館機械工場(尚古集成館)―史跡・世界遺産)  (https://www.welcomekyushu.jp/world_heritage/spots/detail/3

                                    鹿児島市吉野町9698-1  Tel.099-247-1511

→ 幕末に薩摩藩が西欧の工業技術習得のため作られた施設「集成館」の機械工場を復元、内部には金属加工、船舶の修理・部品加工に使われたオランダの工作機械などを動体展示。

・博物館明治村(機械館)―歴史史料展示ー  (https://www.meijimura.com)                        

愛知県犬山市字内山1番地  Tel.0568-67-0314

→ 明治産業近代に貢献したリング精紡機数、菊花御紋章付平削盤など多くの機械類を展示。明治村の

「鉄道寮新橋工場」の建屋内に収蔵されている。西洋技術の吸収過程が確認できる。

・日本工業大学工業技術博物館―歴史史料―  (https://museum.nit.ac.jp/about/outline/)                   

埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1  Tel.0480- 33-7545

→ 明治時代以降現在までの日本の産業技術の発展に貢献した代表的な400点以上の工業機械類を展示。機械を中心とした日本のものづくりの展開がみられる。特に、工作機械の展示は豊富で工具の変遷や加工技術の進歩が確認できる。

・三共工作機械資料館 (https://www.sankyo-seisakusho.co.jp/museum/index.html

静岡県菊川市本所2290  Tel. 0537−36−2231

→ 今日の高性能な工作機械製作の源流となる歴史的な工作機械を時代に沿って展示。

・熊本大学工学部研究資料館(旧機械実験工場) (https://museum.kumamoto-u.ac.jp/facility_info/kogakubu_kenkyushiryokan/)                     

(電気機械の歴史博物館)

 ・日立オリジンパーク・小平記念館  (https://origin.hitachi.co.jp/)

茨城県日立市大みか町6-19-22  Tel.0294-87-7575

→ 日立製作所の製品開発の歴史を検証すると共に、創業者小平浪平の足跡を紹介。これまで日立工場内にあったが、2021年に同社の企業パーク「日立オリジンパーク」の中にリニューアルオープンした。

・日立オリジンパーク・創業小屋  (https://origin.hitachi.co.jp/)      

→ 日立の原点となった創業製品「5馬力誘導電動機」を誕生させた旧日立鉱山工作課修理工場を復元展示。

・電気の史料館(東京電力)(制限付き開館 休止中)  (https://www.tepco.co.jp/shiryokan/floor/index-j.html)           

神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4-1  Tel.045-394-5900

→ 電力一般に関わる歴史史料、施設などの展示を行う科学館資料館。多様な電気用具から、送電線鉄塔、発電タービンなど貴重なものが展示されている。2011年から一般公開は中止(学校見学は一部可能)

・でんきの科学館(中部電力)   (https://www.chuden.co.jp/e-museum/)       

愛知県名古屋市中区栄二丁目2番5号  Tel.052-201-1026 (子ども向け見学施設)

・大町エネルギー博物館   (https://www.city.omachi.nagano.jp/00025000/00025100/00025102.html)(

長野県大町市大町3887  Tel.0261-22-0420 (子ども向け見学施設)

(産業機械製作の資料館)

・安川電機歴史館(安川電機)  (https://www.yaskawa.co.jp/robot-vil/rekishi/index.html)                                  

福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1  Tel.093-645-7705

→ 安川電機の産業ロボット、国内初の全電気式産業用ロボット一号機などの製品を展示。

・ヤマザキ・マザック工作機械博物館  (https://machine-tools-museum.mazak.com/)                       

岐阜県美濃加茂市前平町3-1-2  Tel.0574-28-2727

・KTCものづくり技術館(京都機械工具)(京都)  (https://ktc.co.jp/museum-west/)

京都府久世郡久御山町佐山新開地128

→ 汎用工具、専用工具など約3000アイテムの工具や収納ケースの展示                                   

・ヤンマー・ミュージアム(滋賀県)  (https://www.yanmar.com/jp/museum/)

滋賀県長浜市三和町6-50          Tel. 0749-62-8887    

→ やヤンマーの製品、エンジン、事業内容を展示。ショベルカーや建設機械の操縦、ボートの操船を体験できる・

・長岡歯車資料館 (新潟県) (http://nagaha.net/?page_id=1653)                       

                                新潟県長岡市南陽2丁目949-4  Tel. 0258-22-069

→ 歯車に特化した機械工作博物館。

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