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家具・インテリアの博物資料館(博物館紹介)

(現在作業中)   ー家と社会を豊かにする生活文化材インテリアの歴史と技術をさぐるー ❖ はじめに  家具は家の内外で生活を支える日用財であり使い勝手と見栄え重視され、その製作は日本の伝統的な木材加工産業の一つとして発展してきた。また、インテリアは室内の環境を整える装飾財であり、近年特に注目される産業分野となっている。これら家具やインテリア製作ではデザインや機能が重視され、工芸的な要素と工業的な側面を併せ持つ複合的な産業として発展が図られてきた。 これらを踏まえ、今回は家具とインテリア関連産業の博物館を、産業の歴史、技術、伝統、製作過程などに注目して紹介してみることにした。これらは日本の伝統工芸、地場産業の近代化を見る上でも貴重であるように思える。 ++++++++++ ♣ 東リインテリア歴史館 所在地:兵庫県伊丹市東有岡5丁目125番地 Tel. 06-6494-6622HP: https://www.toli.co.jp/museum/  → 1919年に創業した住宅建材メーカー東リ((TOLI Corporation)旧東洋リノリユーム)の企業歴史館。1920年に本館事務所として建設した木造2階建ての建物を転用して2019年に開館している。この東洋リノリユームは日本で初めてリノリウム床材を製造した会社で、内装材のトップメーカー。ビニール床材やカーペット、カーテン、壁紙などを手掛けている。この歴史館では、創業当時から現在に至るまでの企業発展の歴史、製造商品や建築材の技術展開、インテリア産業の歩みなどを時代背景と共に紹介している。展示品では、国内初のリノリウム現物や創業時の製品、貴重なカタログ、ビニール系床材、カーペット、床材・壁紙の技術や歴史的な資料が見られる。なお、歴史館の建物は大正モダニズム期から現存する貴重な建築として国の登録有形文化財に指定されている。  歴史館では、館内のサイト東リ百年の歩み(創業百年記念サイト)に同社の創業やその後の発展、開発した商品群などを詳しく紹介している。 <東リの創業と発展>  これをみると、創業者は寺西福吉という事業家で、1887年(明治20年)、稲わらを応用して床敷物「平織織物」(由多加織)を完成させたのが起業のはじまりである。そして、1891年に寺西由多加織合名会社を設立、兵庫県伊丹で「由多加織」製造工場を建設して事業の基礎を固めた。その後、床材の需要が増す中、1919年に寺西の企業活動を引継ぎ、寺西福吉を含む山口財閥の関係者が発起人となって日本初の国産リノリウム(床材)を製造販売する新会社「東洋リノリユーム」が設立された。これが東リの創業につながっている。ちなみに、リノリウム (linoleum) は、亜麻仁油(あまにゆ)などの乾性油を加熱酸化させたものに、コルク粉や顔料ほかを混入し麻布に圧着して作る床仕上材で、当時、この製品は外国産に限られていた。  このリノリユーム事業は市場の拡大を受け、創業から4年半の1923年には黒字に転換し、先進国並みの製品を生産できるようになる。1923年には常務取締役の山口半兵衛が海軍省や海軍工場での売り込みに成功している。   <東リ事業の躍進>    昭和期に入ると海軍の買い上げ量は拡大、事業は順調に発展していく。その後は、軍関係だけでなく家庭・住宅用、列車や船舶などの業務用にも幅広く利用されル用になる。戦後、リノリュームがビニルタイルなどに取って代わられるのに伴い、東洋リノリユームは、カーペット、壁紙、カーテンなどの家庭用インテリア製品の製造に転換し、1970年代にはリノリユーム生産から撤退している。そして、1991年には社名を「東リ」に変更している。2006年、三菱レイヨンからカーペット製造事業を譲り受け、タイルカーペット市場のシェア過半数を取得する。2011年には、アメリカのカーペット団体CRIが推進する環境ラベル「グリーンラベルプラス」を日本企業としては初めて取得した。 これらを受け、2019年には、成長の証として東リインテリア歴史館を本社敷地内に開設している。現在、東リは『創業百年』(2019年)という大きな節目を迎え、長期ビジョン〈TOLI VISION 2030〉“ライフスタイルをデザインする企業へ”を掲げて、「カーペット」「壁紙」「カーテン」の4分野を中心に、様々な機能やデザインを追求するインテリア事業の一大総合メーカーとなっている。 ・参照:東リ会社概要 https://www.toli.co.jp/company/company_outline.html・参照:百年の歩み | 東リ創業百年記念サイト)https://www.toli.co.jp/100th/history/・参照:東リ会社紹介:https://pdf.irpocket.com/C7971/xivA/JJNj/MaZm.pdf・参照:東リ – Wikipedia ++++++++++++++++++ ♣ INAXライブミュージアム 所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130 Tel. 0569-34-8282HP: https://livingculture.lixil.com/ilm/   → 住宅設備機器・建材などの総合メーカーINAXが運営するインテリアの文化施設。同ミュージアムはINAX発祥の地で日本六古窯の一つに数えられる“やきものの街”愛知県常滑市に開設されている。施設内は、「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「トイレの文化館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の7館から成り、土とやきものの歴史や文化、美しさや楽しさを伝える活動を展開している。  このうち、「窯のある広場・資料館」では、大正時代に建造された土管工場の大きな窯と建屋、煙突を保存・公開、大正から昭和40年代にかけて隆盛した常滑の土管産業の様子を今に伝えている。「トイレの文化館」では、日本のトイレ発展を昔の木製や陶磁器製の非水洗便器から水洗化を経て発展して空間としても充実してきた様子を紹介。「世界のタイル博物館」は紀元前から近代までの世界の装飾タイル7000点以上を収蔵、タイルの魅力を伝えるタイルの専門博物館。「建築陶器のはじまり館」は、大正から昭和初期に次々と建てられた近代住宅の外壁を飾った「建築陶器」と呼ばれる芸術性の高いやきもの製のタイルとテラコッタ展示。「土・どろんこ館」では、やきものの原料である土の展示や体験教室を開催、「陶楽工房」では陶を使った豊富なメニューで“ものづくり”を楽しむ体験教室を開催している。これら各々が、土とやきものの歴史や文化、ものづくりと人々の生活をつなぐ展示と体験の場を提供する建築、インテリアの総合情報博物館となっている。 ・参照:https://dailyblogigs.com/2024/10/04/semento-to-renga-m-jj/・参照:INAXライブミュージアム: コレクションデータベースhttps://jmapps.ne.jp/ilm/・参照:知識・研究・学ぶ(INAXライブミュージアム) https://livingculture.lixil.com/ilm/learn/knowledge/#knowledge・参照:常滑焼ポータルサイトhttps://www.tokoname-kankou.net/tokonameyaki/ <インテリアの総合メーカーINAXの創業と展開>   INAXの前身である伊奈製陶の起源は、1887年(明治20年)、陶工であった伊奈初之丞が陶管の製造を開始したことがはじまりといわれる。そして、1921年に初之丞は大倉陶園創業者である大倉和親の支援を受けて匿名組合「伊奈製陶所」を創業、陶管(土管)やタイル等の建設用陶器を作り始める。1924年には長男である伊奈長三郎が、森村グループ傘下のタイルメーカーとして伊奈製陶株式会社が成立される。この伊奈製陶は、その後、セントルイスで開催された世界大博覧会に「陶管」を出展して銅賞を受賞、帝国ホテル二代目本館(ライト館)の建築陶器を製作するなどの活躍をとげている。   1985年、伊奈製陶は株式会社イナックス(INAX)に商号変更。2001年には、アルミサッシなどを手掛ける建材メーカー大手のトステムとの経営統合により「INAXトステム・ホールディングス」となり、2011年4月、トステム、新日軽、東洋エクステリア(TOEX)、LIXILと合併し、サンウエーブ工業などを統合して、新会社株式会社LIXILが誕生、現在に至っている。   そして、INAXは同社における製品ブランド名の一つとなった。そして、常滑市のINAX本社は「LIXIL常滑本社」となっている。 … Continue reading

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自動楽器とオルゴールの歴史博物館(博物館紹介)

 ―オルゴールにみるオーディオ楽器の歴史と音楽文化― はじめに   前回は世界の楽器に関する博物館をみたが、今回は自動演奏楽機とオルゴールの博物館について紹介することにする。18世紀にオルゴールが発明される前は奏者が楽器を演奏するのを直接聞くしか音楽を楽しむことが出来なかった。しかし、このオルゴールと蓄音機の普及によってどこでも音楽演奏を聞くことができるようになった。オルゴール機は、元々、寺院の時計台における時報機能を応用する形を進化させたもので、金属片をピンで弾いて演奏音を楽しむ自動音楽機器として発達した。19世紀後半のヨーロッパでは、レストランや酒場で演じるポピュラーなオーディオ機器として重宝され、手軽に音楽を楽しむ文化として広く普及したという。また、オルゴールは、その精緻な構造と共に、美麗な細工や装飾により美術品としても珍重された。しかし、その後、エジソンが発明した蓄音機が実際の演奏を録音するようになると、オルゴールに替わって進歩した自動音楽機器として発展する形となった。一方、オルゴールは、その持つ独自の音色と手軽な小型形状、魅力的な装飾がに直され見直され、人気のあるアイテムとして今でも人々に愛される愛玩品となっている。 さらに、機器としてのオルゴール生産をみると、当初はスイスの時計工業の伝統から始まったものであるが、日本では、諏訪の時計づくりの土壌の中で、その技術を導入する形で高度に発展した。そして、戦後の70年代には世界市場で8割まで占めるまでに成長している。日本における精密工業の受容と発展の系譜がオルゴール製作の中にも生きたといえるだろう。また、日本人のコンパクトな音楽機好みにも促され、各地には、店舗兼ねるものも含めると驚くほどの数のオルゴール・ミュージアムが作られており、観光客などの人気の的になっている。これらオルゴール博物館には、歴史的なオルゴールから現在に至る機能的で美しい音色を放つオルゴールまで数多く収蔵・展示されている。 今回の博物館紹介では、こういった背景を踏まえ、全国にある有力なオルゴール博物館の収蔵・展示の内容を解説すると共に、音楽演奏機器オルゴールの発展の歴史、日本におけるオルゴール産業の展開と企業活動について概観してみる。 <日本にある主要なオルゴール・自動音楽機の博物館> ♣ ミタカ・オルゴール館 所在地;東京都三鷹市上連雀2-2-5 ポリフォニー三鷹3F  Tel. 0422-26-8121HP: https://mitakaorgel.jp/  → 東京三鷹にあるこのミタカ・オルゴール館は、19世紀の各種オルゴールを所蔵・公開し、その音色を解説つきで楽しめる音楽博物館である。展示されているのは。収蔵・展示されているのは古典的なシリンダーオルゴール、ディスクオルゴール、オートマタ(からくり人形楽器)、手回しオルガン、自動演奏楽器、蓄音機しているなど約50台で、そのほとんどが演奏できる状態になっている。そのオルゴールの実際音色や仕組みを体験できる。古典オルゴールは櫛歯を弾いて音を出すという仕組みで、現代のオルゴールと同じだが、デザインも大きさも大きく異なっているのがよくわかる。その仕組みを目と耳で理解し、19世紀の音色を直に味わうことができるのが魅力の一つという。 ・参照:ミタカ・オルゴール館 (| アイエム[インターネットミュージアム)https://www.museum.or.jp/museum/17649・参照:ミタカ・オルゴール館 | みたか都市観光協会https://kanko.mitaka.ne.jp/docs/2014102200303/・参照: ミタカ・オルゴール館 (銭湯 & せんべろ 探訪)https://ameblo.jp/legelege1215/entry-12862595956.html +++++++++++++++ ♣ 民音音楽博物館 自動演奏楽器室(オルゴール楽器室) 所在地:東京都新宿区信濃町8番地HP: https://museum.min-on.or.jp/  → 民音音楽博物館は東京・新宿区にある民音文化センターに併設された音楽博物館。この中には貴重な古典ピアノをはじめオルゴール、民族楽器などが展示されていて、実際に演奏も行われており、それぞれ音色を鑑賞できる。この中でも、アンティークなオルゴールの展示と実演もみどころのひとつである。1897年製のディスク型オルゴールのキング・オブ・レジナは大判のディスク(鋼鉄製の円盤)を使った重厚感と迫力の自動演奏が楽しめる。また、コテージ・オーケストリオン(1900年頃)、スストリート・オルゴール「フェアリーテール・オルガン」なども魅力の収蔵品である。 ・参照:生活を豊かにする音楽と楽器の博物館(博物館紹介)https://dailyblogigs.com/2026/03/23/ongaku-to-gakki/・参照:歴史的価値の高い鍵盤楽器が並ぶ「民音音楽博物館」https://member.jp.yamaha.com/topics/myujin/2015/wm-8320・参照:ストリート・オルガンコレクション(民音音楽博物館) https://museum.min-on.or.jp/collection/detail_D00006.html・参照:生活を豊かにする音楽と楽器の博物館(博物館紹介)https://dailyblogigs.com/2026/03/23/ongaku-to-gakki/ ++++++++++++ ♣ 堀江オルゴール博物館  所在地:兵庫県西宮市苦楽園四番町7-1 Tel. 0798-70-0656HP: http://www.orgel-horie.or.jp/main/  → 堀江オルゴール博物館は、堀江光男氏(又永化工(株)創業者)が世界を周り収集した19世紀から20世紀初頭にかけて製作されたシリンダーオルゴールやディスク型オルゴール、自動演奏楽器を360台余りを収蔵し公開している。展示品のなかには、ロシアのロマノフ王朝の最後の皇帝であったニコライ2世愛用のシリンダーオルゴール、アレクサンドラ皇后のディスクオルゴール、ドイツの城で使用されていたという自動演奏楽器「3台バイオリン」など貴重なものが含まれている。なお、博物館の建物はクラブ化粧品の中山太一氏が建てた太閤閣の跡地を購入し建てられた住宅で、1987年に兵庫住宅100選にも選ばれている貴重な歴史建造物。 ・参照: 蔵出しの逸品 堀江オルゴール博物館 ロシア皇帝夫妻のオルゴール –( YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=TkBKm1FkijQ・参照:堀江オルゴール博物館 – [西宮ペディア]・西宮流) … Continue reading

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