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電気の博物館  Part2 原子力発電施設 (博物館紹介)

  第二部 原子力発電所のもつ社会課題と現状を伝える博物資料館の紹介 はじめに  今年2026年1月、東京電力の柏崎原子力発電所6号機が15年ぶりに再稼働を果たした。また、各地の原発も稼働を求める動きが加速している。現在のように電力需要が急増する中で、やむを得ない選択と受け取られてはいるが、依然として原発安全への懸念と住民の反対も強い上、再稼働に関わる技術上の課題も多い。今回は、こういった原子力発電所問題の現状と課題伝える博物資料館を取り上げてみた。 ちなみに、2011年3月以前には日本には54基の原発があり、日本で使う電力の30%前後を原子力で賄っていたという。しかし。東日本大震災で、東京電力の福島第1原子力発電所が重大事故を起こしたことで、日本における原子力発電の在り方は大きく変わっている。 2013年、政府は原発に対する新規制基準を施行、地震や津波に備え、従来よりも厳しい安全基準をクリアすることを求めた。また、原発が立地する自治体では、再稼働か否かが首長選挙の争点となったり、住民から運転差し止めの訴訟が相次いで提起されたりしている。巨額のコストを掛けて安全対策をしても、再稼働にはいくつものハードルが待ち受けている。  2018年7月時点で新基準にパスして再稼働にこぎ着けているのは、大飯(関西電力)、高浜(関西電力)、玄海(九州電力)、川内(九州電力)、伊方(四国電力)の5発電所の9基。西日本エリアに集中しており、事故を起こした福島第1原発とはタイプが異なる「加圧水型」である。また、福島第1と同じ「沸騰水型」では、柏崎刈羽(東京電力)の6・7号機、東海第2発電所(日本原子力発電)、女川(東北電力)が新基準に合格している。ただ、福島第1と同型であることや、特に東日本では震災の記憶が強く残っていることから、地元住民・自治体の合意を得ることは容易ではなく、再稼働の目途は立っていない。 こういった状況を踏まえ、今回の博物館紹介では現在の原発の稼働状況、課題を示すと共に、各電力会社による原子力発電所の運営する資料館、広報・展示施設を紹介することとする。 ・参照と引用:日本の原子力発電所マップ https://www.nippon.com/ja/features/h00238/     ++++++++++       +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ❖ 現在の原子力発電所の稼働状況 +++++++++++++++++ ♣ 原子力PRセンター「とまりん館」(北海道電力)  所在地:北海道古宇郡泊村大字堀株村古川45番地1 TEL 0135-75-3001 HP: https://www.hepco.co.jp/corporate/nextgeneration/tomarin/index.html   → 北海道電力が1991年に原子力発電への理解と親しみを持ってもらおうと設立した原子力PRセンター(原子力科学博物施設)。センターには「原子力展示」、西積丹の自然や歴史などを紹介する「地域展示」、科学の不思議を体験できる「科学展示」の3コーナーが設けられている。このうち、原子力展示コーナーには、原子力発電への理解を深めるために泊発電所3号機をモデルとした原子炉や蒸気発生器の模型を使って原子炉発電の仕組みが体験コーナー、タッチ式モニターを使った「発電の仕組み」や「安全管理」に関するクイズもある。また、泊発電所に関するバーチャルサイトも設けられていて、リアルに原発の仕組みがわかる構成になっている。(See: https://www.hepco.co.jp/tomari-virtual/index.html) ちなみに、泊原子力発電所は、現在、1号機(1989年6月営業運転開始)、2号機(1991年4月営業運転開始)、3号機(2009年12月営業運転開始)が運転を続けており、その発電設備容量(出力)は207万KWで、北海道の電気の約40%を賄う重要な電源となっている。 ・参照:泊発電所の概要(北海道電力)https://www.hepco.co.jp/energy/atomic/about/index.html・参照:泊発電所バーチャルサイトhttps://www.hepco.co.jp/tomari-virtual/index.html)・参照:泊発電所 – Wikipedia・参照:泊原子力発電所 (泊村公式ホームページ)https://www.vill.tomari.hokkaido.jp/sangyoshigoto/energy/furusato/ene3.html?cat=/sangyoshigoto/energy/furusato/ +++++++++++++++++++ ♣ 女川原子力PRセンターと女川原子力発電所(東北電力)  所在地:宮城県牡鹿郡女川町塚浜字前田123  Tel. 0225-53-3410 HP: https://www.tohoku-epco.co.jp/pr/miyagi/onagawa.html   → 女川原子力PRセンターは、原子力発電のしくみ、発電所安全性の取り組み、放射線やエネルギーなどについて体験的に学ぶ施設として設立された。原子炉1/2模型、バーチャル映像、パネル展示等により原子力発電の様子や女川原子力発電所の役割などを詳しく学ぶことが出来る。 女川原子力発電所は、太平洋に面する三陸海岸の南部、女川湾の南側湾口部の三陸リアス式海岸を見下ろす高台に位置しており、東北電力の保有する原子力発電所としては、最も早い時期に建設された発電所である。東京電力とは電力融通を行い(特に夏)、関東地方の電力需要のバックアップ機能も併せ持っている。原子炉1号機は既に廃炉工程に入っており、3号機を対象にプルサーマル計画の実施も検討されている。 2011年3月の東日本大震災では、震源から最も近く、1号機と3号機が通常運転中、2号機も原子炉起動中であったが、3基とも幸い設計通り自動冷温停止して無事であった。 ・参照:女川原子力発電所(東北電力ホームページ)https://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/safety/onagawa/introduction.html・参照:女川原子力発電所 – Wikipedia ++++++++++++++++++++++ ♣ 東通原子力発電所PR館 「トントゥビレッジ」(東北電力)  所在地:青森県下北郡東通村大字小田野沢字見知川山1-809  Tel. 0175-48-2777 HP: https://www.tonttu-village.jp/  →「トントゥビレッジ」は、青森県下北半島にある東通原子力発電所のPR館。原子力発電の仕組みやエネルギーについて学べる施設であるが、観光を兼ねたテーマパークとなっている。館内は展示だけでなく身体が動かせるすべり台や遊べるスペースも設けられている。また、植物の観察や昆虫なども楽しむことが出来、展望室からは発電所や太平洋までもが一望できる。 なお、東通原子力発電所は、東北電力と東京電力ホールディングスの2社が敷地を保有しているが、1号機は2011年の地震以降停止中で安全対策工事中、東京電力の1・2号機は着工後、福島第一原発事故の影響で本格工事を見合わせており現在は稼働していない。 ・参照:東通原子力発電所PR施設“トントゥビレッジ (子供とお出かけ情報「いこーよ」)https://iko-yo.net/facilities/29629・参照:東通原子力発電所 – … Continue reading

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社会のインフラ・電気の博物館 Part1(博物館紹介)

    第一部 電気一般と水力、火力など発電・電力開発の歴史を示す博物館の紹介  ♥ はじめに   電気は産業発展や人々の生活に欠かせない基本的な社会インフラで、動力、照明、家電、情報通信などあらゆる面で現代社会の基盤をなしている。この電気利用の歴史は、明治初期にアーク灯を点灯したことから始まり、東京電灯社の設立で本格的な電力事業が展開され、大正・昭和初期に電灯や電車が普及、戦後の高度経済成長期にテレビ、洗濯機、冷蔵庫などの家電が一般家庭に普及、現代は情報通信技術(IT)と家電の進化で生活に不可欠な存在となっている。今回は、この電気の技術発展と利用形態、電力開発・発電の歴史を示す電気・電力施設の博物館を紹介してみることとした。現在の電力事情、エネルギー問題の将来などを考える上でも参考になるだろう。なお、原子力発電施設(多くはPR施設)については Part2 で扱う。ここでは主要な火力、水力、地熱発電などの博物館施設を紹介している。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ (電気一般の博物資料館) ♣ 電気の史料館(東京電力)  (一般見学休止中)  所在地:神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4-1HP: https://www.tepco.co.jp/shiryokan/floor/index-j.html・参照:電気の史料館バーチャルツアー|東京電力 https://www.tepco.co.jp/shiryokan/virtualtour/index.html  → 電気の史料館は東京電力の電力関係資料の展示を行う科学館。2011年3月東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故を受けて、東京電力における広報自粛に伴い2011年3月以降、休館中(再開未定)となっている。しかし、2023年からは展示物のYouTube動画の公開、2024年から館内バーチャルツアーを公開しており展示の内容は知ることが出来る。  バーチャルの展示コーナーでは、プロローグに続いて、電気の科学、電力供給の誕生と発展、水力発電と長距離送電、広域供給網の形成、電気と社会、電力ネットワーク、発電所の大容量化、電源の多様化、原子力発電の歩みといった構成になっている。 主な展示物としては、エジソン式直流発電機、皇居正門石橋飾電灯、信濃川発電所立軸フランシス水車発電機、鬼怒川線送電鉄塔(バンザイ鉄塔)、千葉火力発電所1号タービン発電機、20世紀初頭の電気自動車など、庶民の生活用具から、送電線鉄塔や、発電所設備など約700点があり、電気の歴史、社会と電気、電気の科学と技術の発展が実感できる。 庶民の生活用具から、送電線の鉄塔や、発電所のタービンまで様々な電気に関するものが展示されている。 ・参照:電気の史料館 https://ogino.c.ooco.jp/gijutu/eshiryo.htm・参照:電気の史料館 – Wikipedia +++++++++++++++ ♣ 科学技術館(デンキファクトリー) 所在地:東京都千代田区北の丸公園2番1号 HP: https://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/3rd/c/  → 科学技術館は現代の科学技術や産業技術について体験しながら学べる参加型の施設として1964年に産業界と連携して設立された博物館。一般市民、特に子どもたちの科学への興味関心を深めることを目的としている。このうち、電気については「デンキファクトリー」コーナーがあり、電気の性質やモーター、発電機の仕組みなどを実際に体験できる。発電・送電・利用の各段階を見える形で体験できる装置、電気の性質や電磁石、スピーカー、アーク放電の様子、エネルギーの大きさを体感できるアトラクションなどを通じて日常生活であたりまえのように使っている電気への理解を深めることが出来る。 ・参照:科学技術館 – Wikipedia・参照:遊びながら学べる「科学技術館」(Concent) https://www.concent-f.jp/energy/column_53 ++++++++ ♣ でんきの科学館(中部電力) 所在地:愛知県名古屋市中区栄二丁目HP: https://www.chuden.co.jp/e-museum/   → 中部電力が運営する電気に関する科学館。 館内には、6つの展示室とシアターがあり、展示室のほか、電気を使った実験も行われている。1986年に完成した「電気文化会館」の1 – 4Fに開館、2006年に開館20周年を迎えリニューアルオープンした。館内には、6つの展示室とシアターがあり、「電気の発見」、サイエンスプラザ、「電気の旅」、地球とエネルギーなどの展示コーナーがある。また、「おもしろ実験」や「サイエンスショー」、「オームシアター」、季節ごとのイベントやサイエンスツアー、「学習ひろば」、「でんき資料室」などが整備されている。 ・参照:でんきの科学館について(中部電力)https://www.chuden.co.jp/e-museum/about/・参照:でんきの科学館―写真と動画(公式(@denkimuseum_official)Instagram https://www.instagram.com/denkimuseum_official/)・参照:でんきの科学館 – Wikipedia ++++++++++++++++++ ♣ 電気通信大学のUECコミュニケーションミュージアム 所在地:東京都調布市調布ケ丘一丁目5番地1HP: https://www.uec.ac.jp/about/facilities/museum.htmlContinue reading

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生活エネルギー・ガスの博物館(博物館紹介)

   ―市民生活のスタイルを変えたガス事業の歴史を語るー  ガス利用の歴史は、18世紀末ヨーロッパでの石炭ガス照明から始まり、日本では1872年(明治5年)横浜でのガス灯点灯が近代化の象徴としてスタートした。その後、ガス熱による調理器具やストーブに利用が拡大(ガスレンジなど)して生活インフラとして定着。そして、ガスそのものも天然ガスやLPガスへの転換を経て、現代の生活に欠かせないエネルギー源へと進化している。家庭用として普及は大正時代で、最初、富裕層の間で利用が進み、岩谷産業が1953年に家庭用LPガスの全国販売を開始したことで、一般家庭にも広く普及するようになった。 今やガスは、調理・給湯・暖房など日常生活に不可欠なエネルギー供給網(インフラ)の一つで、都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2種類があり、都市ガスはガス管で、LPガスはボンベで供給され、どこでも誰でも使える利点があり、災害時にも強いという特徴を持っている。近年は環境負荷低減や新エネルギーへの転換も進み注目される燃料源である。  ここでは、このような生活エネルギーの展開を示す、ガス供給の仕組みと歴史を示す博物館を紹介してみる。 +++++++++++++++++ ♣ ガスミュージアム(東京ガス)   所在地:東京都小平市大沼町4-31-25  Tel.042-342-1715HP: https://www.gasmuseum.jp/ ・参考:東京・小平の東京ガス「ガスミュージアム」を訪ねる   https://igsforum.com/visit-gas-museum-in-kodaira-tokyo-j/  → 明治初期、東京に出現した「ガスの街灯」は社会に驚きをもって迎えられた。江戸時代、夜間の灯火といえば暗い行灯か提灯しか知らなかった人々にとって、西欧化・文明開化の「光」と感じたに相違ない。それから150年、ガスは燃料、エネルギー源として、今や日常生活に欠かせないものになっている。  このガスミュージアムは歴史的な赤煉瓦の建物二棟の中に設置されている。一つがガス灯の展示「ガス灯館」、他が多様な家庭用ガス器具、各種ガス設備の展示「くらし館」である。また、屋外の広場には明治期に使われたガス街灯が並べられている。前者には、記念物として明治時代使われた多彩なガス灯が展示され、後者には明治から大正、昭和に使われた様々なガスストーブ、ガス調理器具、そして工業用タービンの見本などの実物が多く展示してある。時代が進むにつれて灯火、家庭暖房・調理の形がどのように変化してきたかを知ることが出来る。産業遺産に指定されているものも多くあり、非常に貴重な産業博物館といえるだろう。 ❖「ガス灯館」の主な展示物   「ガス灯館」展示では、明治の初期に日本で初めて輸入され使用された珍しい「ガス灯照明具」が多数陳列されている。鹿鳴館で飾られた「上向腕ガスランプ」、「英国製分銅伸縮ガスランプ」、花火のようにみえる「花ガス灯」、明治中期の洋館で使われた「壁掛式ガラス製腕ガスランプ」など多数が点灯した姿でみられる。また、19世紀にフランスでつくられた天使像が掲げる大型のガス・シャンデリアも珍しい展示物となっている。明治期に多く描かれたガス灯に関わる「錦絵」もガス灯のもたらした社会的インパクトをよく表している。 ❖「くらし館」の主な展示   明治期に隆盛を極めたガス灯であるが、時代が移ると、次第にエジソン発明になる電灯照明に主役が移っていく。こういった中で、ガス事業は次第に灯火から熱源利用へと変化して行く。この変化を体現させてくれるのが「くらし館」である。ここでは、ガス燃焼器具が日本でどのよう形で受容され、器具の多様化と普及、技術の発展が家庭生活をどのように変化させてきたかが実感できる。  古い時代の器具展示からみると、1902年に登場した日本式の「ガスかまど」、「ガスアイロン」、英国から輸入された「コルンビア二口七輪」(1904)などが貴重な展示。暖房器具では「裸火ガスストーブ」(英国製・1900s)、日本独自の珍しい「ガス火鉢」などある。 時代が進むと、ガス器具はより広く使われるようになり、次第に便利な日用器具へと変化していく。例えば、昭和初期の風呂用の「はやわきガス釜」、家庭用「かに型ストーブ」、「卓上コンロ」など、また、高度成長時代以降になると、各種ガス冷蔵庫、ガス自動炊飯器、ガスストーブ、ガス風呂釜など今日つながる形に変化している様子が展示からわかる。しかし、後から生まれた電気家庭用製品との競合も生じていることも指摘されてていて興味深い。 ❖ 東京ガスの歴史背景とガス事業の発展 <事業体としての東京ガス会社成立と発展>   日本で初めてガス灯設置事業がはじまったのは1872年、横浜で高島嘉右衛門という実業家が手がけたものであるという。(余談だが、この高島は、「高島易断」の創始者でも知られる) その後、1874年銀座にガス街灯が点灯、1876年に東京府瓦斯局が生まれ、これを払い下げることで1885年「東京瓦斯会社」が設立された。明治の社会近代化、産業近代化にとって重要な社会インフラの一つとして認識した渋沢栄一、浅野総一郎らによって創立されたものであった。設立当時の中心はガス灯事業で、英国人アンリ・ブレランという英国技師が設計して東京・金杉橋に工場を作り瓦斯を配送して、京橋、銀座にガス灯をともしたと伝えられる。 <ガスの生産工場の拡大と縮小へ>  ともあれ、東京瓦斯会社は、当時盛んに作られていた瓦斯関連企業、例えば千代田ガスなどを合併しつつ大きく業績を伸ばしていった。しかし、当初、同会社の本業はガス器具の開発ではなく供給網の整備と資源開発であった。東京瓦斯は、都市ガス用にガス源供給のため千住、深川、川崎、豊洲、鶴見など各地にガス工場を作るが、いずれも石炭燃焼によるガス生産方式にとどまっていた。戦後になるとガス精製の原料は石油に替わり、また液化天然ガス(LNG)と変わる時代に直面、これらガス生産工場は次々に閉鎖され新たな対応を迫られる。(「ガスミュージアム」は往事閉鎖された工場ないしは事務所を移設したもので、明治大正時期に建てられた歴史的な建築物である。ちなみに「ガス灯館」は本郷にあった東京ガス本郷出張所(1909年建設)、「くらし館」は千住工場(1912年建設)の赤煉瓦の歴史的建築物であった。)  一方、東京ガス(東京瓦斯会社)のガス器具生産は、明治時代に初のガス器具特許品「ガスかまど」を開発したことからはじまっている。そして、1910年代からガスストーブ、ガス炊飯器、七輪など多様な製品を生み出していった。特に、お米を主食とする日本人に合わせたガス器具開発は画期的であったと伝えられる。(くらし館」参照) しかし、戦後、調理器具、台所用品の主力は次第に電気に代わっていく中、給湯器、ガスコンロ、食洗機は好調であったが、調理器具、台所器具は次第に電気製品にかわっていった。 <生鮮市場となった東京ガス工場跡地>  こういった中、ガス生産には、都市ガス普及以来、80年以上にわたって石炭を燃焼して精製していたが、燃料は石油に変わり、またLPGとして直接海外から輸入されるようになった1990年代、次々とガス生産工場は閉鎖されていく。東京ガスでも、主力ガス工場の一つであった豊洲工場は1997年に閉鎖され、工場を含む広いエリアは東京湾ウオーターフロント・臨海副都心として東京都へ売却され移管されていった。そして、2000年代になると、狭隘となった東京築地市場の移転先に決まり、2019年には都の手で新たな豊洲市場としてオープンしている。 現在は、この広大な跡地は、市場のほか緑の公園、商業施設などが整備されて新都市景観をなしている。また、地域内に「ガスってなーに」という子供向けの科学博物館が建てられ、僅かに東京ガスの跡地であったことを示している。 ・参照:Gas Museum (Tokyo Gas) HP:  https://www.gasmuseum.jp/・参照:東京ガスの歴史:https://www.gasmuseum.jp/about/history/・参照:「⽇本のエネルギー、150年の歴史」資源エネルギー庁    https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/history1meiji.html・参照:「ガスとくらしのモノがたり」GAS MUSEUM がす資料館・参照:「東京ガスの歴史とガスのあるくらし」(高橋豊)<講演録>(2006 Oct.19)・参照:ガス業界の歴史 https://denryoku-gas.jp/info/gas/history-of-industry・参照:ガス事業の歴史を振り返る https://pps-net.org/column/32143 ・参照:日本ガス協会 HP: https://www.gas.or.jp/ ❖ 家庭用燃料のプロパンと岩谷産業(参考)   プロパンガス(LPガス)は、可燃性ガスを液化させてガスボンベで供給し、ガスコンロや給湯器などに使う家庭用エネルギーげである。都市ガスより料金が高めな傾向があるものの配管などの工事も必要なく手軽に利用できることから広く普及している。  日本では、ドイツの飛行船「ツェッペリン伯号」が、1929年、寄港し燃料として使われたのが初めての使用例といわれる。戦後、1950年代、家庭用燃料としての利用がはじまる。1953年、岩谷直治が「マルヰプロパン」として家庭用プロパンガスの全国販売を開始したのが普及のはじまりで、これ以降、一般家庭にもプロパンガス利用が進み、日常生活に溶け込むようになった。1964年、東京でオリンピックが開催された際、開会式の聖火台の燃料にマルヰプロパンが使われている。いまでは、プロパンガス」は生活になくてはならない燃料インフラの一つであることは間違いない。 ・参照:プロパンガスの歴史|会社情報|岩谷産業https://www.iwatani.co.jp/jpn/company/history/lpg/・参照:プロパンガスとは(プロパンガス料金消費者協会) https://www.propane-npo.com/useful/whatispropanegas.html ++++++++++ ♣ がすてなーに・ガスの科学館(東京ガス)  所在地:東京都江東区豊洲6-1-1 … Continue reading

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