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生活エネルギー・ガスの博物館(博物館紹介)
―市民生活のスタイルを変えたガス事業の歴史を語るー ガス利用の歴史は、18世紀末ヨーロッパでの石炭ガス照明から始まり、日本では1872年(明治5年)横浜でのガス灯点灯が近代化の象徴としてスタートした。その後、ガス熱による調理器具やストーブに利用が拡大(ガスレンジなど)して生活インフラとして定着。そして、ガスそのものも天然ガスやLPガスへの転換を経て、現代の生活に欠かせないエネルギー源へと進化している。家庭用として普及は大正時代で、最初、富裕層の間で利用が進み、岩谷産業が1953年に家庭用LPガスの全国販売を開始したことで、一般家庭にも広く普及するようになった。 今やガスは、調理・給湯・暖房など日常生活に不可欠なエネルギー供給網(インフラ)の一つで、都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2種類があり、都市ガスはガス管で、LPガスはボンベで供給され、どこでも誰でも使える利点があり、災害時にも強いという特徴を持っている。近年は環境負荷低減や新エネルギーへの転換も進み注目される燃料源である。 ここでは、このような生活エネルギーの展開を示す、ガス供給の仕組みと歴史を示す博物館を紹介してみる。 +++++++++++++++++ ♣ ガスミュージアム(東京ガス) 所在地:東京都小平市大沼町4-31-25 Tel.042-342-1715HP: https://www.gasmuseum.jp/ ・参考:東京・小平の東京ガス「ガスミュージアム」を訪ねる https://igsforum.com/visit-gas-museum-in-kodaira-tokyo-j/ → 明治初期、東京に出現した「ガスの街灯」は社会に驚きをもって迎えられた。江戸時代、夜間の灯火といえば暗い行灯か提灯しか知らなかった人々にとって、西欧化・文明開化の「光」と感じたに相違ない。それから150年、ガスは燃料、エネルギー源として、今や日常生活に欠かせないものになっている。 このガスミュージアムは歴史的な赤煉瓦の建物二棟の中に設置されている。一つがガス灯の展示「ガス灯館」、他が多様な家庭用ガス器具、各種ガス設備の展示「くらし館」である。また、屋外の広場には明治期に使われたガス街灯が並べられている。前者には、記念物として明治時代使われた多彩なガス灯が展示され、後者には明治から大正、昭和に使われた様々なガスストーブ、ガス調理器具、そして工業用タービンの見本などの実物が多く展示してある。時代が進むにつれて灯火、家庭暖房・調理の形がどのように変化してきたかを知ることが出来る。産業遺産に指定されているものも多くあり、非常に貴重な産業博物館といえるだろう。 ❖「ガス灯館」の主な展示物 「ガス灯館」展示では、明治の初期に日本で初めて輸入され使用された珍しい「ガス灯照明具」が多数陳列されている。鹿鳴館で飾られた「上向腕ガスランプ」、「英国製分銅伸縮ガスランプ」、花火のようにみえる「花ガス灯」、明治中期の洋館で使われた「壁掛式ガラス製腕ガスランプ」など多数が点灯した姿でみられる。また、19世紀にフランスでつくられた天使像が掲げる大型のガス・シャンデリアも珍しい展示物となっている。明治期に多く描かれたガス灯に関わる「錦絵」もガス灯のもたらした社会的インパクトをよく表している。 ❖「くらし館」の主な展示 明治期に隆盛を極めたガス灯であるが、時代が移ると、次第にエジソン発明になる電灯照明に主役が移っていく。こういった中で、ガス事業は次第に灯火から熱源利用へと変化して行く。この変化を体現させてくれるのが「くらし館」である。ここでは、ガス燃焼器具が日本でどのよう形で受容され、器具の多様化と普及、技術の発展が家庭生活をどのように変化させてきたかが実感できる。 古い時代の器具展示からみると、1902年に登場した日本式の「ガスかまど」、「ガスアイロン」、英国から輸入された「コルンビア二口七輪」(1904)などが貴重な展示。暖房器具では「裸火ガスストーブ」(英国製・1900s)、日本独自の珍しい「ガス火鉢」などある。 時代が進むと、ガス器具はより広く使われるようになり、次第に便利な日用器具へと変化していく。例えば、昭和初期の風呂用の「はやわきガス釜」、家庭用「かに型ストーブ」、「卓上コンロ」など、また、高度成長時代以降になると、各種ガス冷蔵庫、ガス自動炊飯器、ガスストーブ、ガス風呂釜など今日つながる形に変化している様子が展示からわかる。しかし、後から生まれた電気家庭用製品との競合も生じていることも指摘されてていて興味深い。 ❖ 東京ガスの歴史背景とガス事業の発展 <事業体としての東京ガス会社成立と発展> 日本で初めてガス灯設置事業がはじまったのは1872年、横浜で高島嘉右衛門という実業家が手がけたものであるという。(余談だが、この高島は、「高島易断」の創始者でも知られる) その後、1874年銀座にガス街灯が点灯、1876年に東京府瓦斯局が生まれ、これを払い下げることで1885年「東京瓦斯会社」が設立された。明治の社会近代化、産業近代化にとって重要な社会インフラの一つとして認識した渋沢栄一、浅野総一郎らによって創立されたものであった。設立当時の中心はガス灯事業で、英国人アンリ・ブレランという英国技師が設計して東京・金杉橋に工場を作り瓦斯を配送して、京橋、銀座にガス灯をともしたと伝えられる。 <ガスの生産工場の拡大と縮小へ> ともあれ、東京瓦斯会社は、当時盛んに作られていた瓦斯関連企業、例えば千代田ガスなどを合併しつつ大きく業績を伸ばしていった。しかし、当初、同会社の本業はガス器具の開発ではなく供給網の整備と資源開発であった。東京瓦斯は、都市ガス用にガス源供給のため千住、深川、川崎、豊洲、鶴見など各地にガス工場を作るが、いずれも石炭燃焼によるガス生産方式にとどまっていた。戦後になるとガス精製の原料は石油に替わり、また液化天然ガス(LNG)と変わる時代に直面、これらガス生産工場は次々に閉鎖され新たな対応を迫られる。(「ガスミュージアム」は往事閉鎖された工場ないしは事務所を移設したもので、明治大正時期に建てられた歴史的な建築物である。ちなみに「ガス灯館」は本郷にあった東京ガス本郷出張所(1909年建設)、「くらし館」は千住工場(1912年建設)の赤煉瓦の歴史的建築物であった。) 一方、東京ガス(東京瓦斯会社)のガス器具生産は、明治時代に初のガス器具特許品「ガスかまど」を開発したことからはじまっている。そして、1910年代からガスストーブ、ガス炊飯器、七輪など多様な製品を生み出していった。特に、お米を主食とする日本人に合わせたガス器具開発は画期的であったと伝えられる。(くらし館」参照) しかし、戦後、調理器具、台所用品の主力は次第に電気に代わっていく中、給湯器、ガスコンロ、食洗機は好調であったが、調理器具、台所器具は次第に電気製品にかわっていった。 <生鮮市場となった東京ガス工場跡地> こういった中、ガス生産には、都市ガス普及以来、80年以上にわたって石炭を燃焼して精製していたが、燃料は石油に変わり、またLPGとして直接海外から輸入されるようになった1990年代、次々とガス生産工場は閉鎖されていく。東京ガスでも、主力ガス工場の一つであった豊洲工場は1997年に閉鎖され、工場を含む広いエリアは東京湾ウオーターフロント・臨海副都心として東京都へ売却され移管されていった。そして、2000年代になると、狭隘となった東京築地市場の移転先に決まり、2019年には都の手で新たな豊洲市場としてオープンしている。 現在は、この広大な跡地は、市場のほか緑の公園、商業施設などが整備されて新都市景観をなしている。また、地域内に「ガスってなーに」という子供向けの科学博物館が建てられ、僅かに東京ガスの跡地であったことを示している。 ・参照:Gas Museum (Tokyo Gas) HP: https://www.gasmuseum.jp/・参照:東京ガスの歴史:https://www.gasmuseum.jp/about/history/・参照:「⽇本のエネルギー、150年の歴史」資源エネルギー庁 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/history1meiji.html・参照:「ガスとくらしのモノがたり」GAS MUSEUM がす資料館・参照:「東京ガスの歴史とガスのあるくらし」(高橋豊)<講演録>(2006 Oct.19)・参照:ガス業界の歴史 https://denryoku-gas.jp/info/gas/history-of-industry・参照:ガス事業の歴史を振り返る https://pps-net.org/column/32143 ・参照:日本ガス協会 HP: https://www.gas.or.jp/ ❖ 家庭用燃料のプロパンと岩谷産業(参考) プロパンガス(LPガス)は、可燃性ガスを液化させてガスボンベで供給し、ガスコンロや給湯器などに使う家庭用エネルギーげである。都市ガスより料金が高めな傾向があるものの配管などの工事も必要なく手軽に利用できることから広く普及している。 日本では、ドイツの飛行船「ツェッペリン伯号」が、1929年、寄港し燃料として使われたのが初めての使用例といわれる。戦後、1950年代、家庭用燃料としての利用がはじまる。1953年、岩谷直治が「マルヰプロパン」として家庭用プロパンガスの全国販売を開始したのが普及のはじまりで、これ以降、一般家庭にもプロパンガス利用が進み、日常生活に溶け込むようになった。1964年、東京でオリンピックが開催された際、開会式の聖火台の燃料にマルヰプロパンが使われている。いまでは、プロパンガス」は生活になくてはならない燃料インフラの一つであることは間違いない。 ・参照:プロパンガスの歴史|会社情報|岩谷産業https://www.iwatani.co.jp/jpn/company/history/lpg/・参照:プロパンガスとは(プロパンガス料金消費者協会) https://www.propane-npo.com/useful/whatispropanegas.html ++++++++++ ♣ がすてなーに・ガスの科学館(東京ガス) 所在地:東京都江東区豊洲6-1-1 … Continue reading
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