「食と農」の博物館 (3) お菓子の世界(博物館紹介)

ー 生活の中のお菓子文化の役割と歴史を探るー 

お菓子は日本の社会生活の中で重要な食事文化を形成している。このセクションでは日本で生まれた各種菓子の形成とルーツを訪ねると共に生活の中でどのような役割を果たしているか、その特徴は何か、歴史的な観点から見てみる。特に、京菓子の魅力と歴史をおってみることにした。

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♣ 江崎記念館(江崎グリコ)                   

所在地:大阪市西淀川区歌島4-6-5  Tel.06-6477-8257
HP: (https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/ezakikinenkan/

江崎記念館の建物

 → グリコの創業の歴史や創業時から現在まで受け継がれている菓子作りの技術や創意工夫をみることができる記念館。館内ではVRを活用しており、栄養菓子「グリコ」を試作やハート形ローラー、真空釜の実像がみられるほか、主力商品、歴代道頓堀グリコネオンのジオラマ、創業者・江崎利一が生前使用した思い出の品々愛用していた机・椅子などの展示もある。創業の歴史をみると、1919 年、カキの煮汁に多量のグリコーゲンが含まれることを確かめた江崎利一は、グリコーゲンを活用した食品の商品化に着手したと伝えられる。やがて生まれたのが「栄養菓子グリコ」であった。

江崎利一
1920年代のグリコの広告
1940年代の大阪工場

1922 年には大阪の三越で赤い箱の栄養菓子「グリコ」を販売を開始する。戦時中、工場の焼失などがあったが、ビスケット製造からスタートして、「ビスコ」の製造を再開。次いで「グリコ」も復活。復興後「アーモンドチョコレート」「プリッツ」「ジャイアントコーン」「ポッキー」などの超ロングセラー商品を次々に生み出している。消費背活が豊かになるにしたがって、デザート類へのニーズが高まると、「プッチンプリン」を筆頭に、「カフェオーレ」「パナップ」「セブンティーンアイス」を誕生させている。記念館では、食品、菓子メーカーの成長を確認することができる。
 ・参考:江崎グリコ(Glico) 沿革 https://www.glico.com/jp/company/about/history/
 ・参考:江崎記念館 | Yahoo!トラベルhttps://travel.yahoo.co.jp/kanko/spot-00017026/

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♣ グリコピア神戸(江崎グリコ)  ()                 

所在地:兵庫県神戸市西区高塚台7丁目1番  Tel.078-991-3693
HP: https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/glicopia/kobe/

グリコピア神戸

 → 家族向けの商品紹介と工場見学を組み合わせた観光博物館。普段は見学することができない貴重なビスコ工場内をスマートフォンやパソコンからご見学できる。ポッキーやプリッツの製造工程を近くで見学できるだけではなく、最新鋭の機械で作られた商品がお店に並ぶまでをわかりやすく説明してくれる。グリコの歴史や歴代のおもちゃも展示している。同様の施設は、千葉、埼玉などにもある。

館内の展示
主な商品の展示

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♣ 森永エンゼルミュージアム 

所在地:神奈川県横浜市鶴見区下末吉2丁目1−1  Tel. 0120-560-162
HP: https://www.morinaga.co.jp/factory/tsurumi/

森永エンゼルミュージアム

 → 家族向けの商品紹介と工場見学を盛り込んだ観光ミュージアム。森永製菓の歴史やお菓子の製造工程の映像、工場見学で体験できる。展示コーナーでは、森永の商品の特徴や、技術、製法、美味のひみつをご紹介する。製造ラインの見学では、小枝、ハイチュウプレミアムなどのお菓子の製造・包装ラインの一部を窓越しに見学できる。
 参考:【森永エンゼルミュージアム MORIUM(モリウム)&工場見学】サニー・けあサポートhttps://sanny-care.com/2024/05/17/morinaga-2024/

館内の展示スペース
企業の年譜と商品展示

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♣ 京菓子資料館(京菓子司 俵屋吉富)                 

所在地:京都市上京区室町通上立売上ル室町頭町285-1  Tel.075-432-927
HP: https://kyogashi.co.jp/shiryoukan/)

京菓子資料館

 →「俵屋吉富は」江戸時代から続く京都の老舗京菓子店。この京菓子司展が1978年日本の和菓子文化を後世に伝えようと開設したのが「京菓子資料館」。常設展示として、「和菓子のあゆみ」を公開しており、古代から続く木の実や果物といった「果子」、奈良時代に遣唐使によりもたらされたと言われる「唐菓子」、鎌倉時代に禅とともに伝来した「点心」、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて布教や貿易を目的に渡来したポルトガル人・スペイン人によりもたらされた「南蛮菓子」、そして江戸時代以降に使用される砂糖や寒天といった「原材料の革新」などを受けて繁栄した「京菓子」の系譜を、歴史を追いながら資料や絵図、菓子見本などを用い詳しく紹介している。

資料館展示コーナー
江戸時代の菓子の図案帳と再現菓子
京菓子の最高峰といわれる「糖芸菓子」

・参照:京菓子資料館|#むすびhttps://www.kyoto.coop/musubi/cat346/post_125/
・参照: ことりっぷ(京菓子資料館)https://co-trip.jp/spot/1873?tab=3

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♣ 菓子資料室・ 虎屋文庫 

所在地:東京都港区元赤坂1-5-8 虎屋第2ビル3階・4階     03-3408-4125
HP: https://www.toraya-group.co.jp/corporate/bunko)

→ 虎屋文庫は和菓子文化の伝承と創造の一翼を担うことを目的として設立された和菓子の資料室。宮中の御用を勤めてきた虎屋グループの菓子見本帳や古文書、古器物などを虎屋文庫でとして保存・整理している。一般公開はされていないが機関誌などとして発信。
 ちなみに、「とらや」(虎屋)は、室町時代後期に京都で創業し、後陽成天皇在位中から御所の御用を勤めて以降、皇室御用達の製菓業となった。これまで約480年の歴史を持つが、明治時代になって東京に本店を移した。特に羊羹の製造販売で知られ、「とらやの羊羹」として広くその名を知られている。

虎屋文庫開設
「虎屋文庫」の数々

<参考資料としてー虎屋の歴史ー>

黒川光正
空襲で焼失した工場 (1945)
新築した赤坂「表町店」(1932)

 → 虎屋文庫第一回記事「とらや、東京へ」で虎屋の発展を概略次のように紹介している。 室町時代に創業して以来、京都で御所御用を勤めを続けてきたが、12代店主・黒川光正は、明治2年(1869)の東京遷都に伴い新天地・東京へ進出する決意を固める。京都店はそのままにして、庶兄・光保が出張所を設けて新しく御所御用を開始。そして、明治12年、光正は本格的な上京を決め、京橋区元数奇屋町(現在の中央区銀座)に「虎屋東京店」を開店する。同年9月には、赤坂区赤坂表(現在の港区元赤坂)に移転、ここに初めて赤坂の地で商いを始めることになった。その後、戦時の空襲、戦後の混乱などの不幸を経験したが、御用を続けながら広く一般に羊羹はじめ、数々の菓子類を一般に提供し現在に至っている。
・参照:虎屋赤坂店のあゆみhttps://www.toraya-group.co.jp/corporate/history-of-akasaka-shop


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♣ 成田羊羹資料館

所在地:千葉県成田市上町500  Tel.0476-22-2266
HP:  (https://nagomi-yoneya.co.jp/youkanshiryoukan/)

成田羊羹資料館

 → 成田羊羹資料館)は、成田市上町にある「米屋株式会社」の企業博物館。米屋の歴史と羊羹にまつわる展示を行っている。常設展示は、羊羹全体の歴史と米屋(よねや)の発展、創業者の物語り、米屋で過去に使っていた道具や広告の展示も行っている。ちなみに、米屋は、成田山新勝寺の精進料理「栗羹」にヒントを得て、日本ではじめて芝栗を練り込んだ栗羊羹を考案して商売をはじめた会社である。その後、米屋本舗として和洋菓子、カップ入り製品(水ようかん、ゼリー)などに手を広げて製造・販売を行っている。

作業部屋の様子
羊羹の歴史展示
昔の羊羹作り用具

・参考:米屋創業者 諸岡長蔵https://nagomi-yoneya.co.jp/history/sougyousha/

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♣ 村岡総本舗 羊葵資料館            

所在地:佐賀県小城市小城町861  Tel.0952-72-2131
HP: http://www.m-youkansiryoukan.jp/

村岡総本舗羊葵資料館

 → この羊葵資料館は、小城羊羹の老舗で知られる村岡総本舗によって昭和59年に開設された羊羹専門の博物館。昭和16年に建てられた煉瓦造りの砂糖蔵を改装して作られている。資料館の内部は一階が休憩室、二階が展示室となっています。羊羹の製法や歴史をビデオ・パネル・写真などで紹介するとともに、時代とともに変わってきた道具、砂糖、豆、寒天などの原材料や包装・レッテルなどの展示品が並び、羊羹の歴史と文化が集められている。

羊羹資料館の内部展示
昔の羊羹作りの作業場

・参考:小城羊羹初祖 村岡総本舗https://muraoka-sohonpo.co.jp/company
・参考:羊羹資料館|小城羊羹の歴史| http://www.m-youkansiryoukan.jp/history.htm
・参考:羊羹資料館|シュガーロード|http://www.m-youkansiryoukan.jp/sugerroad.htm

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♣ 氷砂糖資料館(中日本氷糖)               

所在地:岐阜県海津市南濃町津屋2812-100  Tel. 052-661-0113
HP: (https://nakahyo.co.jp/csr/museum/

氷砂糖資料館

 → 中日本氷糖が創業100周年を記念して、佐藤と氷砂糖に関する知識を広めることを目指して開設した資料館。館内では、砂糖の歴史、砂糖の消費と健康、氷砂糖との出会い、世界の氷砂糖、氷砂糖ができるまで、暮らしの中の氷砂糖といったテーマで展示がなされている。

製糖工場
世界の氷砂糖展示


・参考:砂糖のことなんでも学べる博物館「氷砂糖資料館」https://bqspot.com/tokai/gifu/295

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♣ コンペイトウミュージアム(大阪糖菓) 

コンペイトウミュージアム

所在地:大阪府八尾市若林町2-88  Tel.072-948-1339
HP: https://konpeitou.jp/

金平糖作り体験

→ ポルトガルからやってきた南蛮渡来のお菓子「コンペイトウ」。ここでは、この大阪糖の菓菓子の歴史や文化を学ぶことができ、オリジナルの金平糖作りが体験できる。日本の伝統菓子として世界中で人気のアニメなどに登場し、コンペイトウの魅力外国人からも人気を集めているという。

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(お菓子の博物館 了)

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