―地場の有力な伝統工芸陶器の展示資料館と窯元などー

日本のものつくり文化を伝える伝統工芸陶器「焼きもの」の博物館・美術館は非常に数が多いため、ここでは二つにわけ紹介することした。これは、その2である。とする。その1では、全国的にも知られる有力な伝統工芸陶器の博物館・美術館、その2では、地場の「やきもの」資料館をリストと共に掲げることとしている。また、参考資料として、主な「やきもの」の産地、陶磁器の生産地の特色と背景、窯元の地域分布を取り上げている。
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(各地の地場焼物の展示資料館)
♣ 壺屋焼物博物館
所在地:沖縄県那覇市壺屋1丁目9番32号 Tel. 098-862-3761
HP: http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/


→古くから沖縄の陶業の中心地として栄えた壺屋の地に建設されたヤチムン(焼物)の博物館。沖縄・壺屋の焼物に関する資料を収集保管するほか、技術的に関連の深いアジア諸国の焼物なども併せて展示している。焼物の調査研究拠点としての機能も果たしているようだ。壺屋焼の製法や技法を紹介しながら作品を展示しているのが特徴。また、博物館の建設地から発掘され、切り取ったニシヌ窯をほぼ原位置で保存・展示している。


・参考:展示の概要 – 那覇市立壺屋焼物博物館 (city.naha.okinawa.jp)http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/gaiyou2.html
♣ 薩摩伝承館
所在地:鹿児島県指宿市東方12131-4(指宿白水館敷地内)Tel. 0993-23-0211
HP: http://www.satsuma-denshokan.com/


→ 薩摩伝承館は、薩摩焼をはじめ薩摩由来の工芸品、美術品、薩摩と関係の深かった中国陶磁器などを一堂に展示する民間公開美術館。幕末から明治にかけての鹿児島・薩摩の歴史と文化を広く伝えるべく2008年に開館している。館内は、金襴、維新、薩摩、民窯の四つの展示室からなっており、それぞれ貴重な作品が豪華な室内外装飾と共に展示されている。中心となるのは老舗旅館「白水館」が創業以来60年かけて収集した美術品3000点、現在約400点が展示されているという。





(薩摩焼とは)
→薩摩焼は、鹿児島県で生産される陶磁器、白薩摩、黒薩摩、磁器の3種類といわれる。から形成されます。白薩摩は“白もん”と呼ばれ、淡い黄色い焼き物に透明の釉薬を使い表面にひびをあしらったもので、主に装飾品や置物に使われる。黒薩摩は“黒もん”と呼ばれ鉄分の多い陶土を利用して作陶、釉薬も色味のついたものを利用している。主に焼酎を飲むときに使われる陶器となっている。薩摩焼には主原料を陶石とする磁器も存在するが、現在は流派が途絶え作られていないという。薩摩焼の産地は、主に鹿児島市、指宿市、日置市等になり、現在残っている窯場は苗代川系、龍門司系、竪野系の3つの窯場とされる。苗代川系は当初は主に“黒もん”を中心に作成していたが、現在では“白もん”を中心に制作している窯場が多い。龍門司系は“黒もん”中心で酒器を作成している窯場で、竪野系は“白もん”中心で主に贈答用の茶器等を制作しているとされる。


・参照:KOGEI JAPAN:薩摩焼の特徴 や歴史-https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/satsumayaki/より
・参照:日本のやきもの/薩摩焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/satsuma/sanchi_satsuma.html
♣ 鹿児島県歴史・美術センター黎明館(薩摩焼)
所在地:鹿児島県鹿児島市城山町7-2 Tel. 099-286-2111
HP: http://tougeizanmai.com/tabitetyou/028/00reimeikan.htm


→「黎明館」は、鹿児島の歴史、考古、民俗、美術・工芸を紹介する総合博物館として1983年に設立された博物館。江戸時代の島津家鶴丸城本丸跡地に建設され、西南戦争の銃痕が残る濠、石垣、石橋など由緒あるものが残っており鹿児島県指定史跡になっている歴史的なもの。館内3階の工芸の展示室では、苗代川系、竪野系、龍門司系に分類された薩摩焼が展示されている。中には、竪野系で焼かれた「火計り手」も展示されている。


・参考:鹿児島県歴史・美術センター黎明館(公式)https://www.instagram.com/official_reimei/p/C0vCxj9JPUE/
・参考:鹿児島県/鹿児島県歴史・美術センター黎明館 https://www.pref.kagoshima.jp/reimeikan/
・参考:日本の代表的やきもの産地を紹介(薩摩焼/鹿児島県歴史資料センター 黎明館)http://tougeizanmai.com/tabitetyou/028/00reimeikan.htm
♣ 波佐見町陶芸の館
所在地:長崎県波佐見町東彼杵郡井石郷2255-2 Tel. 0956-26-7162
HP: https://www.town.hasami.lg.jp/machi/soshiki/shoukou/2/4/707.html


→ 波佐見町「陶芸の館」では、400年の波佐見焼の歴史と伝統を紹介する陶芸博物館。波佐見焼400年の歴史を解説するほか、伝統工芸士の作品、やきものの制作過程、歴史資料の展示している。特別展示室では、国内有数の「くらわんか茶碗」(*江戸時代の磁器製の普段使いの庶民の食器雑器)のコレクションを展示している(くらわんか藤田コレクション)も展示。
・参考:くらわんか碗 – Wikipedia


♣ 波佐見町 歴史文化交流館
所在地:長崎県波佐見町湯無田郷1010番地1 Tel. 0956-85-7355
HP: https://www.town.hasami.lg.jp/rekibun/about/index.html

→ 陶磁器関連の歴史資料と共に、波佐見の歴史と多彩な文化を学ぶことができる交流博物館。「特別展示室」では波佐見青磁の名品や、“くらわんか”、“コンプラ瓶”などの江戸期を代表する波佐見焼を中心に、騎馬民族国家や東洋陶磁史で著名な三上次男氏の「三上次男コレクション」などを展示している。また、テーマ別の企画展や特別展も開催。


・参考:コンプラ瓶 – Wikipedia
・参考:波佐見町陶芸の館展示内容 https://www.town.hasami.lg.jp/rekibun/shiryou/index.html
♣ 萩陶芸美術館「吉賀大眉記念館」
所在地:山口県萩市大字椿東10426-1 Tel. 0838-26-5180
HP: https://www.taibi-hagi.jp/
・参考:https://www.taibi-hagi.jp/link_howto.html


→ 萩陶芸美術館は、萩焼の展示施設として萩で唯一の総合美術博物館。文化功労者/日本芸術院会員であった陶芸作家「吉賀大眉」の代表的作品や水彩画などおよそ100点を中心に、 大眉と親交のあった著名作家の作品や萩焼の古窯・古陶磁資料など、多岐に渡り展示している。隣接する大眉の窯元「泉流山」では工房の見学・ギャラリーショップもあり、萩焼のことを総合的に見ることのできる文化的なエリアとなっている。
展示は、萩の古窯より出土の陶磁器片、古萩の茶碗などを展示している古陶磁展示室、焼の原土や釉薬となる原石などを展示する原材料資料室、大型の花器・水盤などを展示する第1展示室、大眉後期の作品と井戸茶碗・水指などを展示する第2展示室、大眉ゆかり・親交のあった作家の作品を展示する第3展示室などからなっている。


・参照:https://www.taibi-hagi.jp/works.html
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♣ 京都伝統産業ミュージアム(京焼・清水焼)
所在地:京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1(京都市勧業館みやこめっせ)Tel. 075-762-2670
HP: https://kmtc.jp/display/exhibition/


→ 京の歴史と技を伝える伝統産業74品目を一堂に集め体系的に紹介する国内有数の展示場。各コーナーには実際の作品だけでなく製作工程をわかりやすく解説したパネルや映像資料も備えている。この中に「京焼・清水焼」の展示もあり必見。


(京焼・清水焼とは)KOGEI JAPAN:「京焼・清水焼」参照https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/kyoyakikiyomizuyaki/

→京焼・清水焼は、京都市周辺で作られている陶磁器。本来、京焼は京都で作られた焼き物の総称であり、清水焼は清水寺の参道で作られていた焼き物の名称。主な生産地域は日吉・五条坂・宇治の炭山・泉涌寺・蛇ヶ谷・山科の清水団地などで、これらの窯元から生産されるものが京焼・清水焼といわれる。窯ごとに異なる特色を持ち、色絵陶器をはじめ染付・天目・青磁・粉引など数多くの焼き物が焼かれている。量産品が主流となった現在も、京焼・清水焼は手で作る伝統を守り、日本を代表する陶磁器として揺るぎない地位を保っている。
・参考;https://www.asahido.co.jp/knowledge/about_kyoyaki_kiyomizuyaki/
♣ 京都陶磁器会館(京都陶磁器協会)
所在地:京都市東山区東大路五条上ル遊行前町583-1 Tel. 075-541-1102
HP: http://kyototoujikikaikan.or.jp/kyokai/about/


→ 京都陶磁器協会は、1953年、陶磁器製品における意匠デザインの保護、技術の改善、デザイン、製品の販売などを行い陶磁器文化の啓発・育成に努めてきている。この中で伝統工芸品としての京焼・清水焼の振興に大きな役割を果たしてきた。しかし、施設の老朽化から新たに「京都陶磁器会館」を設けて京都の陶磁器工芸品を展示する施設とした。ここでは、陶芸協会が、「窯元のご紹介」、「京焼・清水焼についての解説」、「京焼百年のあゆみ」を紹介している。


♣ 河井寛次郎記念館(京都市)
所在地:京都市東山区五条坂鐘鋳町569 075-561-3585
HP: http://www.kanjiro.jp/


→ 河井寬次郎記念館は、大正・昭和にかけて京都を拠点に活動した陶芸家河井寬次郎の住まい兼仕事場を公開した博物記念館。建物のみならず、仕事場、登り窯、家具や調度類も寬次郎のデザインしたものである。これら展示物は、個性を持ちつつも不思議な統一感を生み出しているとの評価。本人の作品(―陶芸・木彫・書画などー)が季節によって入れ替つつ展示されている。館内には、民芸運動の活動で親交のあった柳井宗悦、黒田辰秋らのゆかりの品々も展示されている。


・参考:京都ミュージアム探訪(https://www.kyoto-museums.jp/museum/east/424/
♣ 樂美術館(京都市)
所在地:京都市上京区油小路通一条下る Tel. 075-414-0304
HP: https://www.raku-yaki.or.jp/index.html


→ 樂美術館は樂焼窯元である樂家に隣接するかたちで建てられた陶芸美術館。収蔵作品は“樂”の歴代作品を中心に、茶道工芸美術品、関係古文書など樂家に伝わった作品を中心に構成されている。これら収蔵作品は、450年にわたって作陶の手本として残してきたものである。樂家の人々はこれらの作品を制作の糧として“樂焼”の伝統を学びつつ独自の世界を築いてきたことがうかがえる。


(長治郎作)
ちなみに、楽焼は、ロクロを使用せず、手とへら だけで成形する「手捏ね」と呼ばれる方法で成形した後、750℃ – 1,200℃で焼成した軟質施釉陶器。また、楽茶碗を生み出した樂(田中)家の歴代当主が作製した作品が楽焼とされる。またその手法を得た弥兵衛焼(後の玉水焼)、金沢の大樋焼も楽焼の一種といわれる。 広義には同様の手法を用いて作製した陶磁器全体を指す。千利休らの嗜好を反映した、手捏ねによるわずかな歪みと厚みのある形状が特徴
・参照*楽焼 – Wikipedia)
・参考:「楽焼き450年」https://www.raku-yaki.or.jp/history/successive.html
♣ 唐九郎記念館〈翠松園陶芸記念館〉
所在地:名古屋市守山区小幡北山2758-413 Tel. 052-795-2110
HP: https://www.mc.ccnw.ne.jp/nagoya-taikan/toukurou.html


→ 桃山時代の織部、志野、黄瀬戸の復元に成功した加藤唐九郎氏の作品や研究資料を展示している。展示室一室のみではあるが、唐九郎の最高傑作といわれる「氷柱」や「紫匂い」を所蔵している。 焼き物に少しでも関心のある者には必見。
・参考:加藤唐九郎 – Wikipedia
♣ 伊賀焼伝統産業会館
所在地:三重県伊賀市丸柱169-2 0595-44-1701
HP: http://www.igayaki.or.jp/?page_id=23


→ 国から伝統工芸品に指定された伊賀焼を幅広く展示する資料館。伊賀焼きの振興と後継者の育成を図るため建設された。伊賀焼の製造過程や古今の伊賀焼の名品の展示するほか、伊賀焼の体験教室や技術指導を行う実技研修室を備えている。会館の1階には展示室があり、多数の窯元が造る伝統的な作品や日常の器、現代的な作品等を展示。2階には明治時代から使われていた道具や当時の窯から発掘された陶片なども展示されている。


(伊賀焼とは)参照:KOGEI JAPN「伊賀焼」https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/igayaki/
→伊賀焼は、三重県伊賀市周辺で作られている陶磁器。伊賀市阿山郡の槙山や丸柱周辺、上野市や名張市などが主な産地となっている。優れた耐火性を持つ伊賀周辺の土を使用し、高い耐火性から土鍋や耐熱食器などにも向いている陶器として有名である。伊賀焼の特徴は、高温で焼かれることにより生まれる。ビードロ釉と呼ばれるガラス質と赤く引き締まった素朴で力強い肌合いを誇る。ビードロ釉とは、高温で焼かれた陶器に振りかかる灰がガラス質となって付着したものを指し、自然に任せるのではなくどのように付着するかを考えた上で焼かれているという。
♣ 瀬戸染付工芸館
所在地:愛知県瀬戸市西郷町98 Tel. 0561-89-6001
HP: https://www.seto-cul.jp/sometsuke/


→ 瀬戸染付工芸館はやきものの伝統技法である「瀬戸染付」をテーマにした施設。ここでは「瀬戸染付」を始めとする「やきもの文化」の紹介、ろくろや絵付などの作業風景の公開、名品等の企画展展示を行っている。 ちなみに“染付”がつくられるようになった契機わかっていないが、14世紀前半代の中国が起源と推測されている。一方、瀬戸では九州で磁器の生産が始まった17世紀以降、磁器の人気に対抗するため素地をできるだけ白くした陶器に絵付を施すなど様々な試みがなされた。瀬戸染付の特徴は、山水・花鳥・草花等がより写実的で繊細に描かれていること。その趣は文様中心といった他の産地のものとは異なり、独特の世界を持っていることといわれている。(参照:瀬戸染付工芸館|瀬戸染付について (https://www.seto-cul.jp/sometsuke/setosome.html)




(瀬戸染付焼とは)KOGEI JAPAN「瀬戸染付焼」https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/setosometsukeyaki/
→瀬戸染付焼は、愛知県瀬戸市・尾張旭市周辺で作られている陶磁器。「染付」は一般的に磁器に施される絵付技法であるが、瀬戸染付焼の特徴は、透明感があり柔らかな風合いの白い素地と写実的で繊細さが魅力の染付画といわれている。瀬戸市周辺は陶土の産地としても有名で、白い素地の原料も瀬戸産の「本山木節粘土や「本山蛙目粘土」、「猿投長石)」など、地元産の陶土が使用されている。また、主に藍色に発色する絵具の“呉須”を用いて描かれる染付画は、瀬戸の自然や風景を写し取ったように描かれる。
・参考:瀬戸染付工芸館|瀬戸染付について (https://www.seto-cul.jp/sometsuke/setosome.html)
♣ 日本民藝館
所在地:東京都目黒区駒場4-3-33 03-3467-4527
HP: https://mingeikan.or.jp/


→ 日本民藝館は、「民藝」という新しい美の概念と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として1936年に開設された。 思想家の柳宗悦らにより企画され、実業家の大原孫三郎などの援助を得て誕生している。「民藝品の蒐集や保管」「民藝に関する調査研究」「民藝思想の普及」「展覧会」を主たる活動を行っている。民藝館には柳宗悦により集められた陶磁器・染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品・編組品など、日本をはじめ諸外国の新古工芸品約17000点が収蔵されており、その特色ある蒐集品は国の内外で高い評価を受けている。


(陶磁器のコレクション)https://www.mingeikan.or.jp/collection/japan01.htmlより

このうち陶磁器については、日本の古陶磁や近現代の陶磁など約3,800点を収蔵。古陶磁の核をなしているのは伊万里・唐津・小代・薩摩などの九州諸窯の陶磁、様々な生活用具が生れた瀬戸・美濃の陶磁、そして丹波の陶器である。中でも丹波古陶は鎌倉~江戸時代に多彩な手法で作られた焼物で、日本陶磁を代表するものといわれている。近現代の陶磁としては、小鹿田・苗代川・多々良などの九州諸窯の陶器、布志名・牛ノ戸などの山陰諸窯の陶器、益子・堤などの関東・東北地方の陶器がある。
・参照:日本の陶磁(日本民芸館)https://www.mingeikan.or.jp/collection/japan01.html
・参考・柳宗悦と日本民藝館 https://mingeikan.or.jp/about/soetsu/
♣ 東京工業大学博物館(特別展示・陶磁器コレクション)
所在地:東京都目黒区大岡山2丁目12−1 Tel. 03-3726-1111
HP: https://www.cent.titech.ac.jp/
・参考:東工大博物館を訪ねるhttps://igsforum.com/2024/01/28/visit-tokodai-m-jj/


→ 存外知られていないが、東工大博物館には貴重な国宝級の陶磁器を展示する特別展示室がある。これは東工大のルーツとなった明治初期の「東京職工学校」時代の教育方針とつながりがある。学校の創設提案者であったドイツの技術教育者G.ワグネルの影響が大きい。ワグネルは古くから日本で盛んであった窯業や染織技術への科学的なアプローチと産業育成を考え、陶磁器技術の振興を重点にして教育を推進したことによる。この結果、多くの陶磁器研究者・製作者が育ち、名品が数多く生まれることになった。


この源流に着目した東工大の展示が博物館特別展示室の作品群である。特に、ワグネルの指導を受けた商工省陶磁器試験所の平野耕輔は、永年蒐集した窯業製品の中から教育参考資料として母校に寄贈している(平野コレクション)。




また、この展示室には東工大出身の人間国宝(濱田庄司、芹沢銈介、島岡達三)など日本を代表する工芸家達の作品が並んでいる。例えば、板谷波山のマジョリカ皿「風景」、河井寛次郎の「辰砂扁壺」、濱田庄司の「赤絵角皿」、島岡達三の「地釉縄文象嵌壺」、加藤釥の「花瓶」などである。展示室にはこれら国宝級の名品が並んでいて驚かされる。
・参照:平野コレクション(https://www.cent.titech.ac.jp/DigitalCollections2013/HIRANOCollections/HIRANODC.html
・参照:島岡達三作品コレクション(https://www.cent.titech.ac.jp/DigitalCollections2013/SHIMAOKATatsuzoCollections/SHIMAOKATatsuzoDC.html)
・参考:ゴットフリード・ワグネル – Wikipedia
♣ 板谷波山記念館
所在地:茨城県筑西市甲866-1 Tel. 0296-25-3830
HP: https://www.itayahazan.jp/


→ 近代陶芸界の巨匠される板谷波山の生家を改築し、作品や愛用品なども展示している記念館として誕生。東西の伝統様式を独自の発案と工夫で融合して築いた窯(三方焚口倒焔式丸窯)と作業場、石臼、水瓶など生前使用していた道具類かつて過ごした田端より移築している。波山の作品のほか、制作途中であった彫文様がはっきりとわかる唐花文様花瓶、下絵、釉薬調合表、愛用の硯箱などが展示されている。



・参考:板谷波山 – Wikipedia
・参考:観光いばらき「板谷波山記念館 」(https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=774)
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(以下リストのみ)
♣ 小石原焼伝統産業会館
所在地:福岡県朝倉郡東峰村大字小石原730-9 Tel. 0946-74-2266
HP: https://tenku-koishiwara.com/spot-01/
参照:小石原焼伝統産業会館 – 天空の窯郷|小石原焼・髙取焼公式サイト【福岡県東峰村】 (tenku-koishiwara.com)
参考:KOGEI JAPAN: 小石原焼(こいしわらやき)の特徴 や歴史- https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/koishiwarayaki/
♣ 三川内焼美術館(三川内焼伝統産業会館)
所在地:長崎県佐世保市三川内本町343番地 Tel. 0956-30-8080
HP: https://www.city.sasebo.lg.jp/benrimap/shisetsu/kanko/060.html
参照:三川内焼美術館(三川内焼伝統産業会館)/佐世保市役所 (sasebo.lg.jp)
参考:三川内焼の特徴 や歴史- KOGEI JAPAN https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/mikawachiyaki/
♣ 砥部焼陶芸館
所在地:愛媛県伊予郡砥部町宮内83番地 Tel. 089-962-3900
HP: https://www.togeikan.com/index.php
参照:砥部焼陶芸館オフィシャルサイト (togeikan.com)
参考:砥部焼の特徴 や歴史- KOGEI JAPAN https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/tobeyaki/
♣ 赤津焼会館
所在地:愛知県瀬戸市赤津町94-4 Tel. 0561-21-6508
HP: http://www.akazuyaki.jp
参照:赤津焼会館【アソビュー!】 (asoview.com)
参考:赤津焼の特徴 や歴史- KOGEI JAPAN(コウゲイジャパン)https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/akazuyaki/
♣ 瀬戸蔵ミュージアム
所在地:愛知県瀬戸市蔵所町1-1 Tel. 0561-97-1190
HP:https://www.seto-cul.jp/setogura-museum/
♣ 吉兆庵美術館 (鎌倉/岡山)
所在地:神奈川県鎌倉市小町2丁目9-1 Tel. 0467-23-2788
HP: https://www.kitchoan.co.jp/museum/kamakura/
所在地:岡山市北区幸町7-28 Tel. 086-364-1005
HP: https://www.kitchoan.co.jp/museum/okayama/
参照:吉兆庵美術館 (kitchoan.co.jp)
♣ 戸栗美術館 [東京渋谷・陶磁器美術館]
所在地:東京都渋谷区松濤1-11-3 Tel. .03(3465)0070
HP: https://www.toguri-museum.or.jp/about/
参照:公益財団法人 戸栗美術館[東京渋谷・陶磁器美術館] (toguri-museum.or.jp)
♣ 箱根美術館
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 Tel. 0460-82-2623)
HP: https://www.moaart.or.jp/hakone/
参照:箱根美術館 – Just another MOA美術館 | MOA MUSIUM OF ART site (moaart.or.jp)
♣ 栗田美術館
所在地:栃木県足利市駒場町1542 Tel. 0284-91-102
HP: http://www.kurita.or.jp/
♣ 笠間工芸の丘
所在地:茨城県笠間市笠間2388-1 Tel. 0296-70-1313
HP: http://kasama-crafthills.co.jp/
参照:笠間工芸の丘 – 眺める陶芸から楽しむ陶芸へ (kasama-crafthills.co.jp)
参考:笠間焼の特徴 や歴史- KOGEI JAPAN https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/kasamayaki/
♣ 茨城県陶芸美術館
所在地:茨城県笠間市笠間2345番地(笠間芸術の森公園内)Tel. 0296-70-0011
HP: https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=125
参照:知って楽しむ陶芸 知る編 | 茨城県陶芸美術館 Ibaraki Ceramic Art Museum (ibk.ed.jp)
♣ 江別市セラミックセンター
所在地:北海道江別市西野幌114番地の5 Tel. 011-385-1004
HP: https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/ceramic/
参照:江別市セラミックアートセンター | 北海道江別市公式ホームページ
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(リスト参考)
→ 全国の著名な陶芸美術館を紹介:「陶楽」は陶芸愛好家のサイト | 陶楽
https://to-raku.com/ceramic-art-museum/#toc2
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<付属資料>
♣ 主要な「やきもの」の産地
→「やきもの」は日常生活に使われてきた生活必需品・産地は日本各地に散らばって存在している。これらは「やきもの」は長い歴史の中で育てられた日本を代表する文化の一つである。ここでは国が私営氏、振興する「伝統工芸品」の産地を取り上げ、それぞれの産地に関する情報を紹介している。
○ セラミックス博物館「日本のやきもの 」https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/yakimono_tobira.html を参照・引用

♣ 各地における代表的な「やきもの」作品類



♣ 日本各地の有力な窯元リストxx(県別)
(福岡県)・小石原焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/koishi/sanchi_koishiwara.html
(福岡県)・上野焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/agano/sanchi_agano.html
(熊本県)・小代焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/shoudai/sanchi_shoudai.html
(長崎県)・波佐見焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/hasami/sanchi_hasami.html
(長崎県)・三川内焼https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/mikawauchi/sanchi_mikawauchi.html
(佐賀県)・伊万里・有田焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/imari/sanchi_imari.html
(佐賀県)・唐津焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/karatsu/sanchi_karatsu.html
(鹿児島県)・薩摩焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/satsuma/sanchi_satsuma.html
(沖縄県)・壷屋焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/tsuboya/sanchi_tsuboya.html
(徳島県)・大谷焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/otani/sanchi_otani.html
(愛媛県)・砥部焼
https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/tobe/sanchi_tobe.html
(山口県)・萩焼
https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/hagi/sanchi_hagi.html
(岡山県)・備前焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/bizen/sanchi_bizen.html
(兵庫県)・出石焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/izushi/sanchi_izushi.html
(兵庫県)・丹波立杭焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/tanba/sanchi_tanba.html
(京都府)・京焼・清水焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/kyou/sanchi_kyou.html
(滋賀県)・信楽焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/shigaraki/sanchi_shigaraki.html
(三重県)・伊賀焼
https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/iga/sanchi_iga.html
(三重県)・四日市萬古焼https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/yokkaichi/sanchi_yokkaichi.html
(福井県)・越前焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/echizen/sanchi_echizen.html
(石川県)・九谷焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/kutani/sanchi_kutani.html
(島根県)・石見焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/iwami/sanchi_iwami.html
(愛知県)・常滑焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/tokoname/sanchi_tokoname.html
(愛知県)・赤津焼(瀬戸)https://www.pref.aichi.jp/sangyoshinko/jibasangyo/industry/akatsuyaki.html
(愛知県)・瀬戸染付焼https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/sometsuke/sanchi_sometsuke.html
(岐阜県)・美濃焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/mino/sanchi_mino.html
(茨城県)・笠間焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/kasama/sanchi_kasama.html
(栃木県)・益子焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/mashiko/sanchi_mashiko.html
(福島県)・大堀相馬焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/soma/sanchi_soma.html
(福島県)・会津本郷焼 https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/aidu/sanchi_aidu.html
○ セラミックス博物館「日本のやきもの 」https://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/yakimono_tobira.html より作成
・参考:【日本の焼き物の種類一覧】伝統工芸品指定されている焼き物の特徴や歴史など https://journal.thebecos.com/yakimono-type/
・参考:伝統工芸 青山スクエア 伝統工芸 青山スクエア (kougeihin.jp)
・参考【日本の焼き物の種類一覧】【統工芸品指定されている焼き物の特徴や歴史など | 伝統工芸品ならBECOS (thebecos.com) https://journal.thebecos.com/yakimono-type/
(その2)了