Monthly Archives: March 2024

まえがき

  各地を旅行していると “ものづくり”に関係する「産業博物館」が非常に多くあることを実感する。企業が設立したもの、公共機関、大学研究機関によるものなど形は様々であるが、いずれもが産業技術の成り立ちや歴史、ものづくりや製品開発の背景、技術者や職人の智惠や工夫などを実態に即して詳しく解説展示して姿がみられる。日本経済の根幹をなす製造業の流れをみると、一つは、江戸時代以来の伝統技術・技能を基盤として発展したもの、もう一つは、明治以降の西洋科学技術を吸収するなかで発展してきたものが見いだせる。しかし、両者とも日本独自の“ものづくりの”伝統を生かしつつ、時代に合わせた工夫と応用を繰り返す中で形成されてきているものだ。前者は、陶磁器や織物、発酵食品、金属加工などをあげることが出来るし、後者では機械、電気機器、造船、化学製品などがある。そして、各々には発展の基礎となる前史があり、産業史跡として現在も残っていることをあげねばならない。  ここでは、上記を意識しつつ各地の「ものづくりの産業博物館」を分野別に取り上げ、内容を紹介してみたものである。この案内を参照しつつ各種博物館、資料館、産業遺産群を訪問されることを希望する。

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♣ 衛生用品、化粧品、医薬品、各種化学品の博物館(A)

♣ 各種化学品、化粧品、医薬などに関する“ものづくり”博物館   現代社会の生活になくてはならない衛生用品、化粧品、医薬などの博物館を紹介。日本独自の技術開発と工夫の積み重ねによって、日本の生活様式にあった商品として開発されたものも多い。ものづくりの知恵が生きていると思われる。 (化粧品などの博物館) ・資生堂企業資料館  (https://corp.shiseido.com/corporate-museum/jp/)             静岡県掛川市下俣751-1  Tel.0537-23-6122 → 明治に洋風調剤薬局として創業した資生堂の発展の歩みと商品を展示すると共に、日本の化粧文化について紹介。 ・S/PARK ミュージアム(資生堂)  (https://spark.shiseido.co.jp/museum/)    神奈川県横浜市西区高島一丁目2番11号  Tel.045-222-1604 → 横浜みなとみらいにオープンした複合体験施設、肌を測定・解析して利用者にアドバイスも行うという。 ・ホーユーヘアカラーミュージアム·         (https://www.museum.hoyu.co.jp/)  愛知県名古屋市東区徳川町903  Tel.052-559-4931 → ホーユー社の企業史、製品開発を紹介すると共に、日本のヘアカラーの歴史と文化を記す展示も行っている。 ・紅ミュージアム(伊勢屋本店)  (https://www.isehanhonten.co.jp/museum/)     東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1F  Tel.03-5467-3735 → 江戸時代の創業から今日まで受け継いできた「紅」つくりの技と、化粧の歴史・文化を数々の資料と共に公開 ・クラブコスメチックス文化資料室  (https://www.museum.or.jp/museum/17638) 大阪府西区西本町2-6-11 タイヨービル1階  Tel.06-6531-2997 (台所用品などの博物館) ・ライオンミュージアム  (https://www.lion.co.jp/ja/company/history/museum/)               東京都台東区蔵前1-3-28 (ライオン本社)  Tel.03-6739-3711 → 歯磨きと家庭用洗剤のメーカー・ライオンの歴代製品と起業の歴史資料を展示 ・花王ミュージアム  (https://www.kao.com/jp/corporate/outline/tour/kao-museum/)        東京都墨田区文花2-1-3  Tel.03-5630-9004 … Continue reading

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♣ 計算機・コンピューターの博物館 (A)

♣ 計算機・コンピューターなどの博物館  現代の科学技術、産業にとって最も基本的ツールであるコンピュータについて、その前段となる計算機、計算手段の発展について紹介する各種資料館、博物館、研究施設の活動と歴史、内容を記す。 (在来の計算道具などの博物館)   電子計算機が発明される以前、日本ではいろいろな計算用具、機械が使われ工夫が進んできた。この用具活用により日本人の計算能力が飛躍的に高まり商業・工業発展にも貢献してきた。ここでは日本で使われた各種算盤、手回し計算機、そしてカ電動機械式、電卓とつながってきた道具製作の歴史を記す。 ・日本そろばん資料館 (人全国珠算教育連盟))  (https://www.soroban.or.jp/howto/arekore/museum/)              東京都台東区下谷2丁目17-4  Tel.03-3875-6636 → そろばん(算盤)の発展を伝える歴史と共に多様な算盤機種を展示 ・雲州そろばん伝統産業会館  (https://okuizumo.org/jp/guide/detail/189/)       島根県仁多郡奥出雲町横田992-2  Tel.0854-52-0369 → 雲州そろばんの主産地奥出雲横田での算盤製作の歴史、伝統技術法、原材料と工具、製造工程、古来から現代までの伝統ものづくり工芸品としての名工そろばん作品を展示。 ・白井そろばん博物館(千葉県)  (https://soroban-muse.com/)         ・大垣そろばん資料館 (大阪) (https://soroban-movie.com/museum.html)      ・タイガー計算器  (https://museum.ipsj.or.jp/heritage/tiger.html) → (参考)東京国利博物館展示)            東京都台東区上野公園7-20 国立科学博物館 ・電卓博物館  (http://www.dentaku-museum.com/)             (インターネット博物館)  <電子計算機コンピューターの博物館>    ここでは、20世紀最大の発明であるコンピュータ関係の資料館を取り上げる。、この前身を含めの日本の計算機の製作、日本が導入し活用を心がけてきた歴史を記す展示を紹介。 ・ 樫尾俊雄発明記念館(カシオ計算機)  (https://kashiotoshio.org/) 東京都世田谷区成城4丁目19-10               (見学は予約制) → 電子機器メーカー・カシオの創業記念館。世界初の小型純電気式計算機「14-A」を開発し、その後、電卓、デジタル腕時計、電子楽器と次々と生み出していったカシオ創業役者の足跡をCASIO製品郡の展示と共に解説・紹介している。発明と工夫によって新機軸の製品を生み出す“ものづくり”を生み出す事業家・技術者の姿が捉えられている。特に、電気回路を応用した新方式計算機を発明した功績は大きい。 ・東京理科大学近代科学資料館  (https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/) 東京都新宿区神楽坂1-3  Tel.03-3260-427 → 展示室には、機械式計算機のほか「Bush式アナログ微分解析機」、「FACOM201 … Continue reading

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♣ 産業工作機械製作の博物館(A)

♣ 産業用機械製作に関するものづくり博物館   江戸から明治にかけての西洋機械技術の導入、日本の機械産業を発展させる基となった施設、技術伝承を伝える博物館を紹介。現代の産業機器、工作機器製作の姿を示すと共に、“ものづくり”の力を示す史跡、史料館、研究施設、企業博物館を例示。 (産業機械製作の歴史史料館)  ・旧集成館機械工場(尚古集成館)―史跡・世界遺産)  (https://www.welcomekyushu.jp/world_heritage/spots/detail/3                                     鹿児島市吉野町9698-1  Tel.099-247-1511 → 幕末に薩摩藩が西欧の工業技術習得のため作られた施設「集成館」の機械工場を復元、内部には金属加工、船舶の修理・部品加工に使われたオランダの工作機械などを動体展示。 ・博物館明治村(機械館)―歴史史料展示ー  (https://www.meijimura.com)                         愛知県犬山市字内山1番地  Tel.0568-67-0314 → 明治産業近代に貢献したリング精紡機数、菊花御紋章付平削盤など多くの機械類を展示。明治村の 「鉄道寮新橋工場」の建屋内に収蔵されている。西洋技術の吸収過程が確認できる。 ・日本工業大学工業技術博物館―歴史史料―  (https://museum.nit.ac.jp/about/outline/)                    埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1  Tel.0480- 33-7545 → 明治時代以降現在までの日本の産業技術の発展に貢献した代表的な400点以上の工業機械類を展示。機械を中心とした日本のものづくりの展開がみられる。特に、工作機械の展示は豊富で工具の変遷や加工技術の進歩が確認できる。 ・三共工作機械資料館 (https://www.sankyo-seisakusho.co.jp/museum/index.html) 静岡県菊川市本所2290  Tel. 0537−36−2231 → 今日の高性能な工作機械製作の源流となる歴史的な工作機械を時代に沿って展示。 ・熊本大学工学部研究資料館(旧機械実験工場) (https://museum.kumamoto-u.ac.jp/facility_info/kogakubu_kenkyushiryokan/)                      (電気機械の歴史博物館)  ・日立オリジンパーク・小平記念館  (https://origin.hitachi.co.jp/) 茨城県日立市大みか町6-19-22  Tel.0294-87-7575 → 日立製作所の製品開発の歴史を検証すると共に、創業者小平浪平の足跡を紹介。これまで日立工場内にあったが、2021年に同社の企業パーク「日立オリジンパーク」の中にリニューアルオープンした。 ・日立オリジンパーク・創業小屋  (https://origin.hitachi.co.jp/)       → 日立の原点となった創業製品「5馬力誘導電動機」を誕生させた旧日立鉱山工作課修理工場を復元展示。 ・電気の史料館(東京電力)(制限付き開館 休止中)  (https://www.tepco.co.jp/shiryokan/floor/index-j.html)            … Continue reading

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♣ 情報・通信の博物館(A)

♣ 産業のインフラとなる通信事業に関する博物館 日本の社会近代化、産業発展に必須のインフラ技術である郵政・通信分野の技術発展を示す博物館・資料館を紹介。 その中では郵便、電話、有線・無線通信、放送など西欧技術を吸収しつつ日本独自の発展を遂げた姿が見て取れる。 (郵政、通信関係の博物館)   ・郵政博物館  (https://www.postalmuseum.jp/)   東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン  Tel.03-6240-4311 → 日本の郵便や通信事業に関わる歴史資料、収蔵品を一堂に集めた郵政資料館。江戸時代の手紙、郵便の成立ち、初期の郵便仕分けや配送システム、郵便ポストなどのほか、30万点以上の内外の郵便切手が展示されている。 ・NTT技術史料館  (https://hct.lab.gvm-jp.groupis-ex.ntt/)                 東京都武蔵野市緑町3-9-11 NTT武蔵野研究開発センタ内  Tel.0422-59-3311 → 電信電話の創業と戦後の歴史を概観してNTTが開発した数々の通信関連機器、資料を展示。日本における電気通信の発展と社会のあり方を示す包括的な史料館で、展示は、通信技術と社会の関わりを示す歴史や分野ごとに技術発展の系譜を示す「技術をさぐる」の二部構成。 ・NTTドコモ歴史展示スクエア    (http://history-s.nttdocomo.co.jp/)           東京都墨田区横網1-9-2NTTドコモ墨田ビル  Tel.03-6658-3535 → 日本初の自動車・携帯電話から最新機種まで数々の実物を展示しつつ日本の社会変化と携帯電話の歴史を示す。 ・KDDIミュージアム  (https://www.kddi.com/museum/) 東京都多摩市鶴牧3-5-3  Tel.042-307-7717 → 明治初期の海底通信ケーブル設置に始まる約150年の日本の国際通信の歴史を実物の機器や資料を展示。国際通信の歴史を解説するほか、KDDIの携帯電話事業を紹介。歴代の携帯電話とスマートフォンを展示。 ・坂野記念館(日本郵政)  (https://www.postalmuseum.jp/guide/sakano.html) 岡山県岡山市北区栢谷1039−1  Tel.086-294-5851 ・門司電気通信レトロ館  (https://www.ntt-west.co.jp/kyushu/moji/) 福岡県北九州市門司区浜町4番1号  Tel.093-321-1199 (放送事業に関連する博物館)  ・NHK放送博物館  (https://www.nhk.or.jp/museum/)       東京都港区愛宕2-1-1  Tel. 03-5400-6900 → 1925年、日本で初めてラジオ放送が始まった愛宕山の地で開設されたNHK放送博物館。放送の歴史に関する放送機器や番組の台本、文書などの貴重な資料を保存・展示している。 ・毎日放送文化館  … Continue reading

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♣ 産業発展、伝統工芸の総合博物館(A)

<参考> ♣ 日本の産業発展、伝統工芸などに関する総合博物館. ・国立科学博物館 地球館「科学と技術の歩み」展示コーナー 東京都台東区上野公園7−20                  Tel. 050-5541-8600 → 近代以降の科学技術が、日本が外国の文化を受けいれながら発展してきた歩みを紹介。展示は、江戸時代の科学技術(算術、本草学。医学など)、近代化の始まり(工作機の導入など)、近代化の成果(日本人の発明と創造、自動車など)新たな日本の科学技術の発展(機械式計算機、電子計算機など)、科学技術の過去・現在・未来、となっている ・国立科学博物館・産業技術史資料情報センター (https://sts.kahaku.go.jp/) 茨城県潮来市つくば市天久保4-1-1  Tel. 029-853-8394 → 技術の歴史を未来に進める情報と研究の拠点を目指す活動を行う。産業技術史資料データベース・ロゴマークで産業分野別の資料を写真入りで参照できる。 ・科学技術館(日本科学技術振興財団) 東京都千代田区北の丸公園2番1号          Tel. 03-3212-8544 → 生活に密着した科学技術や産業技術の幅広い分野をテーマ別に展示。テーマと関連の深い業界団体や企業等が参加して展示物、解説など制作や運営に協力している。生の産業内容、ものづくり生の現場が再現されている。 ・産総研・サイエンス・スクエア つくば (https://www.aist.go.jp/sst/ja/index.html) 茨城県つくば市東1-1-1 Tel. 029-862-6215 → 産総研(産業技術総合研究所)は旧工業技術院15の研究所を統合して設立された日本最大級の公的研究機関。「社会課題解決」と「産業競争力強化」をミッションとしている。産総研つくばセンターは、この中核的な研究拠点であり、産総研130年の研究の歴史と共に、社会や産業界が直面する課題解決へ向けた研究成果を発信している。 千葉県立現代産業科学館   (http://www2.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/index.html) 千葉県市川市鬼高1-1-3    Tel. 047-379-2000 → 京葉工業地帯を中心とした電力、石油、鉄鋼産業の技術発展の歴史を紹介。日本の高度成長、産業発展を促したベッセマー転炉、千葉火力発電所号タービン、川崎製鉄千葉1号高炉の大型模型などを展示。 ・京都伝統工芸館  (http://www.dentoukougei.com/)           京都市中京区烏丸通三条上ル  Tel.075-229-1010 → 京都伝統工芸大学校をベースに設立された工芸館。京都の伝統工芸を広く内外に発信。海外との交流展示を行うなどグローバルな活動を行う。個展開催など作品発表の場ともなっている。 ・京都伝統産業ミュージアム  (https://kmtc.jp/)                京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9−1 B1F みやこめっせ  Tel.075-762-2670 … Continue reading

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♣ 食と農の博物館(A)

♣ 食と農に関するものづくり博物館  この項では、日本の食文化がどのように形成され発展してきたかを、農業技術発展、食品技術の発展、食品開発の観点から展示する博物館を紹介。また、各地に伝わる多様な食品、食材、菓子の特徴、メーカーの活躍などを“ものづくり”のこだわりが示されている。特に日本独自の発酵食品、日本酒の資料館・博物館は豊富。 (家庭用食品に関するものづくり博物館)   .・農業総研・食と農の科学館  (https://www.naro.go.jp/tarh/)           茨城県つくば市観音台3-1-1   Tel.029-838-8980 → 日本の「農業と食」に関連した新品種の紹介など新しい研究成果や技術を説明した包括的な研究資料館。館内には研究成果を紹介するエリアと農業技術発達資料館の2つのエリアがあり、前者では、高付加価値を持つ農産物や食品の研究、後者では、日本でこれまで実際に使われ工夫されてきた農具、機械類を紹介している。 ・東京農業大学・食と農の博物館  (https://www.nodai.ac.jp/campus/facilities/syokutonou/)                  東京都世田谷区上用賀2-4-28  Tel.03-5477-4033 → 食と農、環境などをテーマにした大学博物館。明治からの建学と農学の系譜紹介のほか、 農業発展に関わる古農具、村の古民家、材鑑標本、具日本の酒造りの道、酒器、鶏の剥製、卒業生の蔵元紹介などがある。 ・食とくらしの小さな博物館(味の素)  (https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/museum/)   東京都港区高輪3丁目13番地65号  Tel.03-5488-7305 → 「うま味」を発明し創業した味の素グループの100年の足跡をたどりながら、日本の食文化変遷と同社の加工食品、調味料の進化を展示。 ・味の素グループうま味体験館  (https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/kengaku/kawasaki/tour_umami.html)  神奈川県川崎市川崎区鈴木町3番4号  Tel.0120-003-476 ・たばこと塩の博物館  (https://www.tabashio.jp/)              東京都墨田区横川1丁目16−3  Tel.03-3622-8801 → 「たばこ」と「塩」の歴史と文化、製法の変遷を中心としつつ、幅広い社会テーマを取り上げて展示。 ・赤穂市立歴史博物館〔塩〕  (http://www.ako-rekishi.jp/salt/)         兵庫県赤穂市上仮屋916番地の1  Tel.0791-43-4600 ・坂出市塩業資料館〔塩〕  (https://www.city.sakaide.lg.jp/soshiki/bunkashinkou/engyou-musium.html)           香川県坂出市大屋冨町1777-12  Tel.0877-44-5036 ・安藤百福発明記念館 (カップヌードルミュージアム横浜)  (https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/yokohama/)        … Continue reading

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♣ 紙と印刷の博物館(A)

♣ 紙と印刷に関するものづくり博物館    この項では、文明進歩に必須な文字による情報伝達と記録の基本手段である紙と印刷についての多様な博物館を紹介。中国から伝わった紙製作は日本では和紙製作技法として古くから発展、現在も伝統産業として生きている。一方、大量印刷に耐える用紙印刷は明治以降、工業製品として発展してきている。ここでは、両者がどのように紙製作技術として進展してきたかを示す資料館・博物館を紹介。また、印刷については、木版からはじまって活版印刷、先端的な印刷手法に進んでいった技術発展、謄写印刷、ガリ版印刷など、多様な“ものづくり”技法で開発を進めた日本の印刷形態の姿を記す。 (用紙製作に関するものづくり博物館)   ・紙の博物館  (https://papermuseum.jp/ja/)        東京都北区王子 1-1-3  Tel. 03-3916-2320  → 日本の洋紙発祥の地東京・王子に開設された「紙」に関する世界有数の紙専門の博物館。紙の製造工程、種類や用途、紙の歴史、紙の工芸品、歴史的資料や生活用品などを展示 ・小津史料館  (https://www.ozuwashi.net/archives.html)     東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル  Tel.03-3662-1184 → 江戸時代から続く日本橋の和紙の老舗小津の様々な和紙製品と経営に関わる古文書類を所蔵。 ・越前和紙の里 紙の文化博物館  (https://www.echizenwashi.jp/facility/museum/)           福井県越前市新在家町11-12  Tel.0778-42-0016 → 越前和紙の歴史や技法、産地ならではの和紙作品を多数展示。越前和紙の長い歴史を物語る古紙、道具なども展示 ・美濃和紙の里会館  (https://www.city.mino.gifu.jp/minogami/)        岐阜県美濃市蕨生1851-3  Tel.0575-34-8111 ・いの町紙の博物館  (https://kamihaku.com/)    高知県吾川郡いの町幸町110-1  Tel.088-893-0886 ・紙のさと資料館(西ノ内紙)  (http://www.kaminosato.com/)        茨城県常陸大宮市舟生90  Tel.0295-57-2252 ・烏山和紙会館〔和紙〕  (https://www.fukudawashi.co.jp/pages/42/)                                     栃木県那須烏山市中央2-6-8  … Continue reading

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♣ 家庭用品、日用雑貨、ゲームの博物館(A)

 平素、日常的に使われている日用雑貨、生活用具について多様な形の博物館を紹介。そこには日本の“ものづくり”の智惠が見いだせるだろう。 ・容器文化ミュージアム  (https://package-museum.jp/)    東京都品川区東五反田2-18-1 大崎フォレストビルディング  Tel.03-4531-4446 → 東洋製罐が提供する容器の歴史、技術、工夫に関する資料館。長い歴史の中で容器包装の進化を紹介。 ・まほうびん博物館(象印マホービン)  (https://www.zojirushi.co.jp/corp/kinenkan/)  大阪市北区天満1丁目20番5号  Tel.06-6356-2340 → 真空テクノロジーを応用した日本の“まほうびん”がどのように進化と発展をとげたかを紹介。 ・世界のカバン博物館(エース)  (https://www.ace.jp/museum/)   東京都台東区駒形1-8-10  Tel.03-3847-5680 → 世界約50カ国から集めた珍しいカバンを展示するほか、カバンにまつわる風俗と文化、カバンの変遷、製造工程、手入れ方法などを伝える。また、創始者新川柳作のカバンづくりの情熱、革新の系譜も紹介。 ・日本はきもの博物館(松永はきもの資料館)  (https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/matsunaga-hakimono/)                   広島県福山市松永町4丁目16−27  Tel.084-934-6644 → 履物専門の博物館。日本だけでなく古代エジプトのサンダルから宇宙服まで、古今東西の様々な履物を展示。 ・クツのオーツカ資料館(大塚製靴)  (https://www.otsuka-shoe.com/museum/)            神奈川県横浜市港北区日吉本町4-8-1  Tel.045-561-2701 → 大塚製靴による日本の洋靴の歴史や世界の珍しい靴などを展示資料館 ・ニンテンドーミュージアム(2024年3月開館予定)  (https://www.famitsu.com/news/202309/14316988.html)          日本京都府宇治市小倉町神楽田56 (建設地) Tel. → 「任天堂宇治小倉工場」の跡地に建設する予定。ニンテンドーが発売製品を展示する体験型施設。 ・京都国際マンガミュージアム(京都)(https://kyotomm.jp/) 京都市中京区烏丸通御池上ル (元龍池小学校)  Tel. 075-254-7414 → 今や国際的にも知られる“ものづくり”文化の代表となったアニメ、マンガを紹介する博物館 ・東映アニメーションミュージアム(東京) (https://museum.toei-anim.co.jp/) … Continue reading

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♣ 建築、家具、木材の博物館(A)

♣ 建築、木工、インテリアなどに関するものづくり博物館  森林資源の豊富な日本は、木材を豊富に使った建築が歴史的な建造物はじめ現代建築に至るまで職人の手によって様々な工夫が施され発展してきた。ここでは、蓄積されてきた建築技術の概要を記すと共に、どのように職人の“ものづくり”技術が現代につながってきたかを家造り、木工、内装インテリア、家具、調度品などを中心に考察。 (建築とインテリアに関する博物館) ・建設技術歴史展示室(清水建設)   (https://www.shimz.co.jp/company/about/sit/showroom/exhibition/)      東京都江東区越中島3丁目4番17号  Tel.03-3820-5504 → 建設の施工方法や建設材料などの技術変化を示す資料を現物や映像で紹介。特に、耐震技術、煉瓦・タイル施工技術、コンクリート構造物の歴史と発展などを示す展示が豊富。 ・大和ハウス工業総合技術研究所  (https://www.daiwahouse.co.jp/lab/index.html)            奈良県奈良市左京6丁目6-2  Tel.0742-70-2111 →大和の創業から現在に至る社史、研究所で開発された環境住宅、創業商品を展示する見学施設併設。 ・東リ・ インテリア歴史館(東リ旧本館事務所) (https://www.toli.co.jp/museum/)    兵庫県伊丹市東有岡5丁目125番地  Tel.0120-10-6400 → 大正時代の歴史建造物内に創業からの東リの社歴や技術開発、製造商品などを展示 ・国立近現代建築資料館 (文化庁) (https://nama.bunka.go.jp/)      東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内  Tel.03-3812-3401 → 伝統的な木造建築と西洋の建築文化が融合した日本の建築文化の設計、建設技術を紹介 ・家具の博物館(家具保存協会)  (https://www.kaguhaku.or.jp/)        東京都昭島市中神町1148 フランスベッド東京工場敷地内  Tel.042-500-0636 → 「家具の伝統-継承-創造」をテーマにタンスなどの収納具、照明、暖房、座臥具など内外の家具を多数展示。 ・いすの博物館(オカムラ)  (https://www.okamura.co.jp/company/museum/index.html)                  東京都千代田区永田町2-13-2  Tel.03-3593-6195 → デスクチェアのほか鉄道車両や劇場で使用される椅子の展示。人間工学からみた椅子のデザイン技術も紹介。 (木材加工に関するものづくり博物館) ・竹中大工道具館  (https://www.dougukan.jp/)  神戸市中央区熊内町7-5-1  Tel.078-242-0216 … Continue reading

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